狩猟豹の頭
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うよりも、俺の魔法なら・・・」
「「「「「あ!!」」」」」
その一言で全てを理解した様子の皆さん。何が彼が見出だした攻略法なのかわからず耳を澄ませていると、彼らはそれに気付かず話し始めた。
「ローグなら影になれる」
「影になれば大概の攻撃は当たらんなぁ」
「それにその状態は手がついているとは言えません」
「つまり最短で120秒を消化できるというわけだね」
「そうだ」
どのギルドもナツさんとバッカスさんに連れて力のある魔導士を投下する中、彼らだけはこの競技を頭脳で戦おうとしているらしい。
『剣咬の虎からはローグ!!』
「どうする?リオン」
「どこも初戦から本気だな」
「オオーン」
「うちも飛ばさないとダメかもしれないですね!!」
選手を決めかねている蛇姫の鱗。いや、彼らが決めかねているというよりも、リオンさんが何かを考えすぎているようにも見える。
「俺が行こうか?リオンくん」
「・・・いや」
ようやく考えが纏まったのか、リオンさんはある人物の方へと視線を向ける。
「行けるか?トビー」
「オオーン?」
選ばれたのはまさかのトビーさん。この人選は予期していなかったけど、それはレオンたちも同じようだ。
「どういうこと?リオンくん」
「トビーなら攻略できる何かがあるの?」
「そんなわけないであります!!」
「サクラふざけんなよ!!」
「キレんなよ」
サクラの物言いはいつものことだからいいとして、リオンさんは何かをトビーさんに見出だしたわけではない様子。彼は横目であるギルドを見ていた。
「気付かなかったか?」
「何が?」
「あいつら・・・この選手選出が始まってから一度も話し合いをしていないんだ」
「「「「「え?」」」」」
リオンさんが言っているのはどうやら狩猟豹の頭のことらしい。言われてみるまで気が付かなかったけど、彼らはこちらの参加者のことを見ているだけで、ギルドの仲間同士で話し合っている気配がまるでない。
「あいつらは何かある・・・それが何かはわからないが」
そう言ったリオンさんの目は険しいものになっていた。それを受け、トビーさんもまた彼の提案を受け入れているようだった。
第三者side
『蛇姫の鱗からはトビー!!』
残る参加者はあと一人。その選出を行うギルドはここでようやく口を開いた。
「狙いはナツとタクトね」
「下手な奴が出てこなくてよかったな」
「予定通り任せるぞ、シルフェ」
「あぁ」
『狩猟豹の頭からはシルフェ』
現れたのはかなり細身
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