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第二十二話 姉妹その十六

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「何かあるのは間違いないでしょうね」
「結界とかですか」
「そうかも知れないですね」 
 征一狼は空汰に応えて言った。
「やはり」
「そうでっか」
「しかし」
 庚はさらに言った。
「それが何かまではです」
「わからへんと」
「今はまだ」
「まあ兎に角行ってみましょう」
 火煉は冷静な声で仲間達に言った。
「言うこともいいけれど」
「まずは動くこと」
「そうした方がいいから」
 こう空汰に話した。
「そうしましょう」
「ほな今から」
「ここの護りはどうしますか」
 昴流は丁にこのことを尋ねた。
「一体」
「それはお任せ下さい」
 玳透がすっと出て来て微笑んで話した。
「僕がいます」
「及ばずながら私達も」
「常に丁様のお傍に控えていますので」
 緋炎と蒼氷も出て来た。
「丁様のことはご安心を」
「命にかえてお護りします」
「わかりました、ですがこちらに威嚇か挨拶の様に攻撃が来たとも聞いていますので」
 桜塚護のそれのことをだ、昴流は聞いていて言った。
「用心に式神を置いておきますね」
「そうしてくれますか」
「うん、護りは堅固な方がいいね」
 昴流は玳透に微笑んで話した。
「だからね」
「ではお願いします」
「そうしてから行くよ」
「では行くか」 
 神威は冷静な顔で述べた。
「桃生神社までな」
「それではね。ただ皆あの神社のことを知っている様だけれど」
 昴流は神威に言った。
「僕はまだ行ったことがないから」
「一緒に行くからな」
「大丈夫だね」
「ああ、じゃあ昴流さんも来てくれ」
 こう話してだった。
 七人で玳透達に留守を任せ式神も置いたうえでそのうえで桃生神社に向かった、そして桃生神社に漬くとだった。
 すぐにだ、七人を封真と小鳥が出迎えて言ってきた。
「来ると聞いたがどうしたんだ」
「それも天の龍の人達全員がって」
「一体どうしたんだ」
「何かあったの?」
「姫様に言われてだ」
 神威はこう話した。
「それでだ」
「ここに来たのか」
「そうだ、しかし何があるかはだ」
 封真に真面目な顔で話した。
「わからない」
「そうなのか」
「この時間にここに来たが」
「来てくれたわね」
 神威達がいぶかしんでいるとだった。
 時鼓が来た、そのうえで微笑んで話した。
「遂に私が役目を果たす時もね」
「あれっ、貴女は」
 火煉は時鼓を見て言った。
「あの時も」
「暫く振りね、教会ではお世話になったわね」
「いえ、私は何も」
「いいお祈りをさせてもらったわ」
 火煉に微笑んで話した。
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