17話 普通というFiction【虚構】
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でこの世界がどうなっても俺の関わるところじゃないぜ……」
?????※?????
「ユーちゃん酷い……貴方がこんな仕打ちをするなら???私は、貴方の幸せを全部奪ってやるんだから……!
絶対にユルサナイ……!」
〜〜〜〜〜
「うっ……またこの夢???」
自室で目を覚ました侑。
後味の悪すぎる夢、これを見るのはあのフェスの日から3日続けてだ。
夢の中の歩夢はまるで人ではない。暴力的な力を持った邪悪の権化……悍ましい悪魔。こんなファンタジックな世界であるのに妙にリアルであるから余計に恐ろしい。
「今日は同好会の部室を掃除するって言ってたな???」
そんな独り言を呟きながら、リビングへの扉を開けた……その時。
「侑ちゃん、おはよう♪」テヘッ
「あ、あ、、ああああゆむっ!?!?」
情けなく尻餅をついた侑。侑の体を本能的に震えさせる、目の前の光景……歩夢の頬にべっとりとついた夥しい量の赤い液体。
それを夢の再現と言わずして何という。
「どうしたの侑ちゃん?そんなに震えて……」
「歩夢、そ、そ、その血は……!?」
歩夢は侑の様子を一瞬不思議に思ったが、すぐさま自分の頬の液体のことだとわかる。
「あぁこれ?実はイフトさんにお魚をもらっちゃったから捌いてたら血が吹き出しちゃって……驚かせてごめんね?」
「あ、あ、うん……こっちこそ驚きすぎちゃったよ。ごめん歩夢。」
「また嫌な夢でも見たの?」
「あはは……まぁね。」
適当に相槌を打ちながら誤魔化そうとする侑。その額には尋常じゃない冷や汗が噴出する。
「あ、朝ごはんできてるよ?今日の卵焼きは上手くできたなぁって思ったから、食べたら感想聞かせて?」
「あ、うん。」
そうだ。歩夢がバケモノな訳ない。普通に、常識的に、自然に考えればそうなる筈だ。そんな考えに至ること自体が滑稽だ。
だが……そう、歩夢の裏の顔を見たような気がして???
「あ、サスケに餌やりしなきゃ…ちょっと行って来るね?」
歩夢は家を出て行った。
?????※?????
東京 霞ヶ関
「ウィル……まさか君が失敗するとはね。」
「sorry, chairman。返す言葉もない。」
「あのエルシャム王が手を打たないわけがないか????」
議長と呼ばれるご老体は顔をしかめているが、その難題さを理解していても居た。
「しかし始末できずとも、ヤツは重体。とてもじゃないが我々の情報をリークすることなどできま
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