17話 普通というFiction【虚構】
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わせてくれ!!俺の知ってることは全て話す!!だから頼む!!」
「あぁ、だが何で……!?」
「アイツなら知ってるはずなんだ??アイツなら!!」
「一体何者なんだ羽田淳一???」
その時、取調室に取り付けられたマイクから音が発せられる。
【宮下君、尋問は中止だ。】
「武藤司令官…!しかし……」
【これは長官からの命令だ。】
「???わかりました。」
〜〜〜〜〜
「隊長!」
「おっ、陽人殿。」
取り調べを終えて、先輩にして上司である冥斗に追いつく陽人。すぐさま話を切り出す。
「さっきの本当なんですか?ゼロワンが死にかけたって。」
「事実……というよりその手当てをしたのが小生、第一の証人だ。」
「侑さんは…大丈夫なんですか?」
「あぁ。瞬間的に危篤だったが、手当てを施した途端に恐るべき生命力で回復した???わかるか?彼女もただの人間じゃないのかもしれない。」
「それは言えてるかもしれないですね…」
陽人とて侑の驚異的な回復力の目撃者だ。冥斗の言うことはしっかりと理解できる。
世界では、神話に出てくるであろう異形の者の混血の結果が現人類だとされている。ゆえにほとんどの人間が、少なからずそのルーツたる異形が現れている。とはいえそれは人間の様態を変えるほどのものではない……それを増幅させて暴走させているのがタイフォンとも言える。
だが明らかに侑はその異形と比べても、はたまた怪人と比べても並外れている???まるで神話の英雄、あるいは神そのもののように……
「とにかく彼女たちと協力し、怪人たちを倒す。それがベストだと小生は思う。」
「ええ。ただ……」
「?」
「いえ、なんでもないです。」
陽人が抱いた疑問……それは彼らの今後を左右するであろうモノ。この時の2人は知る由もない。
さて、冥斗は続けて陽人に尋ねた。
「そういえば貴殿、エルシャム王と戦ったらしいな?」
「ええ……はっきり言ってバケモノですよ。少なくともアレは誰も勝てませんよ????」
「ほう、では貴殿がこの前言っていた黄金の仮面ライダーとどちらが強い?」
「どちらも未知数すぎて分かりませんよ……ただ。」
「ただ?」
「エルシャム王が【人という知的生命体を畏怖させる】王としてのオーラ……だがあの黄金の戦士は【生物として全細胞が震え上がるような】オーラ???そんなところですかね。」
「全細胞ねぇ。」
黄金の戦士……仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーの変身者が放つ威圧感はもはや、生命として元来備わっている死への恐怖が震え上がる。そんなところだろうか。
冥斗は少し考えた後に、陽人の肩をポンと叩いて忠告した。
「ま、そんな神か悪魔かバ
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