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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百五十四話 BEI軍基地 その2
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戦に参加しているのは、俺、能沢エーイチロウと、姫先ユイナ、時田トオルの3人だ。
俺は二人に告げる。
「では、これからBEI軍基地に潜入する、ユイナは門番を頼む」
「わかったわ...!トオル君は、今回、頑張らないと、色々とキツイわよ」
「わ、わかってるよ...!」
そう、時田トオルは前回の不適切な発言のせいで、みんなの信用を失っている、組織への忠誠を示すには、今回の作戦を成功させなければならない。
海中を移動してきたおかげで、おそらく、BEI軍基地の奴らは、俺たち3人の存在に気付いていない。
その証拠に、警報はまだ鳴っていない。
こんなにも近くに、爆弾を持った俺たちがいるというのに。
ウェットスーツを脱ぐ、ユイナ。
きわどいビキニを身に着けたユイナが、BEI軍基地の門に向かう。
ユイナは普段では考えられない、しぐさや言葉で、BEI軍基地の門番の男にモーションをかける。
二人の会話を盗み聞きしてわかったことは、門番の男は妻帯者で、もう何年もBEI国に帰国できていないらしい。
この点に関しては、俺は門番の男に同情した。
戦争に勝ち、生き残った者たちすべてが、幸せになれるわけではないのだ。
相当たまっているのか、門番の男は管理室の中にユイナを招き入れる。
門番の男の手が、ユイナの腰に回った。
ユイナが後ろ髪をまとめていた髪留めを、外し、門番の男の首に突き刺す。
ユイナは必死に暴れる門番の男の口の中に、銃口を突っ込む。
首から血を流しながら、喉奥まで銃口を突っ込まれてしまったせいで、まともに言葉を話すことができない門番の男。
ユイナは門番の男の両肩と両ひざに何度も何度も、片手に持った細長い髪留めを、突き刺す。
首からの大量出血により、いつしか、門番の男は死亡し、動かなくなっていた。
門番の男が動かなくなったことに気付いていないユイナは、門番の男の口に銃を突っ込んだまま、片手で持った細長い髪留めで、門番の男の両肩と両ひざを何度も何度も、突き刺す。
ユイナにはかつて、BEI軍の軍人たちに、体を汚された過去があるのだ。
俺はそっと、ユイナの肩に手をのせる。
きわどいビキニ姿に、門番の男の首から飛び出した血飛沫で、全身を汚したユイナが、俺のほうを振り向く。
全てをさとったユイナは泣いていた、いや、門番を殺している最中からすでに泣いていたのかもしれない。
血飛沫にまみれ、きわどいビキニ姿のまま、声を殺して泣き続けるユイナ。
不謹慎かもしれないが、俺はその姿を見て、美しいと思ってしまった。

次回予告 BEI軍基地 その3

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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