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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百五十三話 BEI軍基地 その1
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の恐怖による、組織の統制。
それは、俺達の目指す、何物にも支配されない自由な主義、『無色主義』とはまったく逆の思想である。
しかし、死の恐怖によって、統制された組織の活動によって、『無色主義』による日本の解放と浄化を達成できるのであれば、俺は今のカラーレスの現状を受け入れることができる。
カラーレスのメンバーの一人、時田トオルが、急に椅子から立ち上がって、口を開く。
「お、俺に『提案』がある?」
倉都テツオが、トオルの提案を許可する。
「お、俺は、もうこの組織を脱退したい、も、もちろん、みんなのことは黙っているよ!この国を浄化したい気持ちだって同じだ!で、でも、俺は死にたくない、だって、相手はあのBEI軍だぜ?俺たちより、武器だって持ってる!勝目なんてねぇよ?」
鬼の形相をしたユイナがすぐに『提案』する。
「私、姫先ユイナは、今すぐ時田トオル君の『反省』と『粛正』を『提案』します?」
倉都テツオは、ユイナの提案に対して、片手を上げて、制すだけだ。
倉都テツオがトオルに対して、作戦内容の補足を行う。
「トオル、今回の作戦は、BEI軍の基地を潰すことじゃない、BEI軍の基地内にある、武器倉庫と、食料貯蔵庫に爆弾を仕掛けて、爆破するだけだ。この作戦に成功すれば、BEI軍は武器と食料を失い、その戦力は大幅に減少する」
「で、でも、BEI軍どもを内部から疲弊させた後に、本格的な攻撃作戦を、いつか実行するんだろう?いくら、食料と武器にダメージを与えたところで、俺たちの、この人数では勝目がないぜ!」
「確かに、BEI軍どもの、食料と武器を潰して、そう遠くない時期に、我々は、BEI軍基地への本格的な攻撃作戦を行う。しかし、この仕上げともいうべき、攻撃作戦に参加するのは我々、カラーレスだけではない。トオルもみんなも知っているはずだ、この日本には、俺達が以外にも、この国の浄化を願っている者たちがいることを!」
そう、今や、日本各地に、俺たちカラーレスの運動に触発されて、動き出した同志たちがいるのだ。
「我々、カラーレスがBEI軍基地への最終攻撃作戦を実行するのは、日本各地に存在する同志たちを手を組み、戦う準備が出来た後だ!トオル、俺は勝目のない戦いに、みんなを巻き込むつもりはない?だから、勇気を振り絞り、これからも、俺についてきてほしい!わかるか?」
「私、姫先ユイナは、倉都テツオ君の勇気ある決意を『賞賛』します?」
ユイナに続いて、多くのメンバーたちがテツオに対して、拍手と共に『賞賛』を贈る。
ユイナがトオルに指を指して告げる。
「さぁ、トオル君、はやく『反省』しなさい!さぁ!さぁ!さぁッ?」
トオルが顔をしかめたまま、悔しそうに口にする。
「時田トオルは...時田トオルは...先程の不適切な発言を...『反省』...します...!」
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