大魔闘演武開幕戦
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『これにて全てのギルドが出揃いました!!それでは早速!!大魔闘演武一日目!!開幕です!!』
チャパティのその声と共に地面から競り上がってくる魔水晶ビジョン。そこには日程と思われる文字が並んでいた。
「やっぱり前回と同じで競技パートとバトルパートに別れているんですね」
「でも、今回のバトルパートは運営側のマッチングじゃないから、その点は少しやりやすいわね」
初めて大魔闘演武を見る他国の視聴者たちに分かりやすく説明しているチャパティの説明には耳も傾けずルールブックで確認した内容を再確認している面々。前回と似ているところが多いため動揺は少なかった。だが、いきなり予想外の展開にそれは崩れることとなる。
シリルside
『一日目の競技パートは生存!!まずはルール説明を行っていきます』
「「「「「へ?」」」」」
競技名が発表された直後の言葉に参加者全員が顔を見合せる。ルール説明?前回は競技名だけが発表されて参加者の選出になっていたのに、まさかの先にルール説明が行われることに困惑してしまう。
『ルールは簡単!!これから各ギルドの代表者一名にはこのフィールド内でバトルを行っていただきます!!』
「バトルだと?」
競技パートなのに内容はバトル。いきなりの矛盾にますます困惑してしまうが、どうやらそれも折り込み済みのようだ。
『ただし!!ただのバトルではありません。参加者が地面に着いていて足裏のみ。手や膝などがついては行けません』
「着いたらどうなるの?」
マトー君の姿がないためルール説明をチャパティさんがやってくれているため、リズリーさんがそんな彼へと問いかけていた。それを受けた彼が指示を出すと、魔水晶ビジョンにタイマーが表示される。
『手などをついてすぐに敗戦とはなりません。代表者には制限時間30分の間にそれぞれに与えられた時間、"120秒"を消化していただきます。通常の立っている状態でこちらのタイマーはカウントダウンされていきますが、手がつくなど体勢が崩れた場合はタイマーが停止、再び立ち上がるまで動き出しません』
わかりやすい見本としてカウントダウンしていくタイマーが他者からの攻撃を受けて倒れた際に停止する映像が流れる。しばらくして起き上がるとまたタイマーは動き出すが、その間に他の参加者との差が開いてしまうのが映像には映し出されていた。
「なるほど、つまりその数字を誰よりも先に0にした奴の勝ちってことだな?」
『そういうことです!!皆さんには他のギルドの参加者のタイマーのカウントを止めるべく戦いながら、自身のタイマーをいち早く消化していただきますが、それだけではありません』
ま
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