大魔闘演武開幕戦
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伝わった。
「あぁ。その時に語ろうか」
「うん」
「「拳でね」」
「「「物騒じゃん!!」」」
横から少女三人の突っ込みが入ったけど気にしない。そこだけ聞いたらなんかヤバい会話みたいだけど、そういう意味じゃないから。ライバルとしてのあいさつだから。
『続きまして、こちらは女性だけのギルド!!華やかさと美しさを兼ね備えた人魚の踵!!』
先ほどの俺たちの入場の時のように男性陣の声がより一層大きくなる。歓声に答えながらの行進をしてくる女性たち・・・と油断していた俺がバカだった。
「突撃!!」
開会式とは思えないほどの速度で駆け出してきた銀髪の少女。これにはさすがに驚きのあまり、反射的に回避してしまう。
「キャッチ」
「きゃっ!?」
俺とウェンディの間を通るようにして、真後ろにいたルーシィさんへと飛び付いたソフィア。難を逃れホッとした反面、申し訳ないことをした罪悪感に押し潰されそうになる。
「シリルとウェンディ逃がしちゃったけど・・・これはこれでよし!!」
「良くないわよ!!」
たぶんターゲットなんて最初からあってないようなものだったんだろうし、ソフィアがルーシィさんをまさぐっているおかげでしばしの安堵が手に入ってホッと一安心。ただ、いつ襲いかかってくるかわからないため、俺はグレイさん、ウェンディはナツさん、シェリアはレオンの後ろへと隠れていた。
「やめないか、ソフィア」
「キャフッ」
彼女の行動に沸き上がる会場・・・主に男性陣だけど、遅れてやってきたカグラさんにチョップを入れられ、彼女は引きずられながら距離を取られていた。
『つ・・・続きまして!!こちらは人気ナンバーワンギルド!!青い天馬!!』
入場とはかけ離れたソフィアの行動で実況席も呆気に取られていたようだが気にせず次のギルドの紹介に移る。今度は先ほどとは一転し女性陣の黄色い声援が飛んでいたが、次第にそれがざわめきへと変化していく。
「あれ?」
「一夜がいねぇじゃねぇか」
入場しているのはヒビキさん、イヴさん、レンさん、タクトさん、ジェニーさんに結婚したことでギルドを移籍したシェリーさんの六人。そう、ギルドのエースである一夜さんが参加していないのだ。
「一夜はどうした?」
「今回は僕たちに任せてくれるんだってさ」
「そう。だからいつも以上に頑張らないとね」
「別に・・・一夜さんがいなきゃダメなわけじゃないからな」
エルザさんの問いにいつもの感じで彼女を囲みながら答えるトライメンズの皆さん。どうやらリザーブ枠には登録しているけど、基本的にはタクトさんたちに任せることでギルドの成長を図ろうという考えらしい。
『続きましてこちらは暴れまわる猟犬
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