ファイナルフォームライド
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面な体のあちらこちらに、強靭な圧力を誇るその怪人だが、転がった直後は起き上がるのに苦戦していた。
「行くぞ。響」
「うんッ!」
ディケイドと響は、同時に拳を引く。
同時に放つ拳が、それぞれバイオレンスドーパントとオリオンゾディアーツを殴り飛ばす。
さらに、ディケイドは新たなカードを取り出した。青一色のバックに、左上には響が。右下には、白く大きな機械の腕が記されている。
それを迷いなくディケイドライバーに挿入する。
すると。
『ファイナルフォームライド ヒ ヒ ヒ 響』
「ちょっとくすぐったいぞ」
ディケイドはそう言って、響の背中を触る。
「へ?」
突然背後に回られても、響は反応できない。だが、すぐに「うっ!」という悲鳴とともに、響の体が震えた。
そして、その肉体が回転する。手足を伸ばし、折り畳み。頭と手足が、それぞれ指に、胴体は掌となり。銀の部品が追加されたそれは、やがて巨大な拳になっていった。
「か、体が変わったッ!? これって、S2CAの拳ッ!?」
拳に変形した響は、驚愕の声を上げた。
だが、ディケイドはそんなことを気にすることもなく、拳となった響を振り回す。
バイオレンスドーパント、オリオンゾディアーツ、プレススマッシュ。合計三体の怪人を掴み、一か所に投げ飛ばす。
倒れ込んだところで、ディケイドは響のフォニックゲインが記されたカードを装填した。
『ファイナルアタックライド ヒ ヒ ヒ 響』
「はああああああ……」
溢れ出す、七色の光。渦を巻きながら、光はヒビキS2CAに集まっていく。
そのまま放たれる拳。合計七個のシンフォギアにも匹敵するその光は、三体の怪人を飲み込み、そのまま爆発させる。
三体を倒したことを確認したディケイドは、そのままヒビキS2CAを放り投げる。
「……フン!」
「使い終わったら投げ捨てッ!?」
響の悲鳴を無視して、ディケイドはさらに進んでいく。
ライドブッカーを駆使しながら、次々と敵を切り裂き、友奈のもとへと。
「勇者は……根性おおおおおおっ!」
死した人間が、進化することで変貌するオルフェノク。その一体、エレファントオルフェノクが強化した突進態で、友奈を踏みつけていた。
友奈は、全力でエレファントオルフェノクの重量に堪えており、歯を食いしばっている。
ディケイドはライドブッカーをガンモードに切り替え、エレファントオルフェノクの巨体に弾丸を打ち込む。
横やりで体を大きく傾かせたエレファントオルフェノク。その重心が揺れたことで、友奈はその足裏を大きく殴り飛ばし、踏みつけから脱出した。
「ありがとう! 助かったよ!」
「随分と大きかったな」
「大丈夫! わたしたちな
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