クリスマスイブストーリーA
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「それで、どう回ろうか?」
「右回りで一周すればいいんじゃないか?」
遊園地エリアといえど、ペットランド という施設のワンエリアだ。全部回るのに2時間もかからないだろう。
「うん。じゃあ清隆君の言うように右回りで回って行こうか」
『は〜い』
全員の了承を得たので、早速右回りで遊園地を回って行こう。
〜メリーゴーランド〜
まず最初に見つかったのはメリーゴーランドだった。普通の遊園地と同じだが、ペットを乗せられるようにケージ付きのカゴが乗り物に取り付けられている。もちろん飼い主の責任でなら抱き抱えて乗ることも可能らしい。
乗り物の数はちょうど10台。どれか2つを2人乗りすれば全員乗ることができる。
「私とみーちゃんが2人乗りしますよ」
「そう? みーちゃんもいい?」
「うん。いいよ」
ひよりちゃんがみーちゃんと乗ると言ってくれたので、あとの1組2人乗りする人達を決めればいい。
と、いうわけで。あとは誰が2人乗りするかの話し合いになったのだが……。
「ジャンケン! ジャンケンで勝った人がツナ君と2人乗りね!」
『OK!』
なぜか俺が2人乗りすることは決定事項になっていた。
いや、まぁ別にいいんだけど、何か罰ゲームみたいになってない?
俺と2人乗りすることは罰ゲームに当たるんですか!?
??ポンっ。
「?」
1人で悲しくなっていると、清隆君が肩に手を置いてきた。
「綱吉、お前って本当に女子に対しては鈍感だよな」
「え? 急に何?」
「……何でもない」
なんか変なこと言ってきたなと思っていたら、ちょうどジャンケンが終了したところのようだ。
勝者は……木下さんだった。
「じゃあ、俺と木下さんが2人乗りね」
「う、うん。よろしく」
「うん。あ、じゃあ誰かナッツを……」
「ナッツは私が預かるわ」
「お、じゃあお願い」
ナッツを鈴音さんに預けた時、鈴音さんと木下さんがアイコンタクトのようなものを交わして頷きあっていたように見えた。何の合図かは分からないけど、鈴音さんと木下さんが仲良くしているようで嬉しいな。
「はーい、それではスタートしまーす」
皆が馬の形の乗り物に乗り込むと、スタッフさんがメリーゴーランドをスタートさせてくれた。
乗ってみて一つ失敗したと思ったことがある。何かというと、馬の形の乗
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