クリスマスイブストーリーA
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要経費だ!
しかしながら、Cクラスの事件の件で今日集まった女の子達にも大量のポイントが入っているのも事実。
なので女の子達にもポイントには余裕があるわけで……。
「そんな気を使わなくていいわ」
「うんうん、私もそう思う!」
「ツナ君にはいつも助けてもらってるし、今日くらい甘えていいんだよ?」
「そうそう。ツナぴょん1人で払うことないって」
「つ、綱吉君。私も払うよ?」
「そうだよ〜♪ 私も払うよ〜?」
「ツっ君、私も払うわよ」
「私も払うよ、ツナ君」
「もちろん私もです」
「私も。申し訳ないし」
やっぱりだった。皆の優しさが染み渡るけれど、ここは折れてもらわないと困る。
なぜなら俺の命がかかってるからな!
「だめです! 俺が払います! はい、これ生徒会副会長命令!」
「損する事に権力を使うなんて……さすがツナ君♪」
「ツっ君……さすがだわ」
「あなたって変なところで強情よね」
(よし! 皆押され気味だ!)
これで押し切れるんじゃないかと思った。
だが、そう上手くいかないのが人生というものだ。ここで追加の邪魔が入ってしまう。
「なら綱吉、俺も半分出すぞ」
「清隆君、少し静かにしてて!」
「ええ……」
俺に怒られて「何で?」と言いたげな清隆君。
それは当然だろう、完全にとばっちりだもの。
必死の抵抗により、なんとか俺が支払うということでその場は収まった。(とばっちり被害者1名)
学生証端末で支払いを済ませてから皆とカフェを出ると、同じタイミングで近くの席に座っていた黒スーツの男も出てきた。
その男とふいに目が合うと、その男は表情変えずに何かをぼそっと呟いた。
「……最低ラインで通過か、まだまだガキだな」
「?」
何を言われたのかはよく分からないが、その男はスタスタと立ち去って行ってしまった。
(……あの人、どこかで見たことある気がするんだよなぁ)
頭の中で記憶を探っていると、ふいに桔梗ちゃんに声をかけられる。
「ツナ君? どうかした?」
「あ、ごめん。行こうか」
声をかけられたことで脳内世界から意識が戻り、俺は皆と共に歩き始めた。
?? 遊園地エリア、入り口 ??
カフェを出た後は、エリアの入り口にあるエリアマップを見ながらどう回っていくかを話し合うことにした。
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