クリスマスイブストーリーA
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「あ、あはは……ごめんね。全然大丈夫だから」
心配してくる同じ席に座っていた女の子達。心配させない様にごまかしたけど、さっきのどこに非紳士的行動があったんだろうか。
俺は軽井沢さんが皆に伝言してくれるって言ってくれたからお願いしただけ……あ、もしかしてここか?
紳士なら、女の子を動かすんじゃないとかそういうこと?
(……た、確かめてみないと分からないな)
正直、何が正解かは分からないから、思いついたように修正していくしかない。
とりあえず俺も立ち上がり、軽井沢さんを座り直させた。
「軽井沢さん、俺が伝えてくるよ。君は座って休んでて?」
「う、うん。ありがとう。別に私でもいいのよ?」
「いやいや! ここは俺にやらせてくださいお願いします!」
「え! そんな頭を下げるようなことじゃ!」
綺麗なお辞儀をして軽井沢さんに休んでおくようにお願いする。
その甲斐あってか、軽井沢さんはあっさりと譲ってくれた。
「わ、わかった。じゃあツっ君にお願いするわよ」
「ありがとう! さっそく伝えてくる!」
『?』
軽井沢さん達の視線が何か怪訝だったけど、電流が流れなかった所を見るとこれで正解だったんだろうな。
俺は他の席に座っている皆に声をかけ、この後は遊園地エリアを回ることに決まった。
全員でお会計をする為にレジに行くと、ディーノさんがお会計をしてくれた。
「え〜と、全部で2,000ポイントですね。個別でお支払いされますか?」
「あ、はい。皆それでいい……」
「俺が払いまーすっ!」
『え?』
帆波ちゃんが皆を代表して取りまとめようとしていたが、俺は大声を張り上げてそれを阻止した。
個別の支払いを良しとしちゃうと、おそらく非紳士的な行動と判定されてしまうだろう。
だから何としてもここは俺1人で支払いをしなければならない!
たとえ皆に変な目で見られても!
まだ電流を受けて変な声を出すよりはましなはずだ!
しかし俺の行動が不可解だったのか、やっかいなことに鈴音さんが止めに入ってきた。
「綱吉君、ここは個別支払いの方が」
「いや〜! 俺が払いたいなぁ!」
「でも2,000ポイントよ?」
「全然余裕! だから払いたいなぁ!」
ポイントには余裕があるのは事実。
24億ポイントを貯めるなら節約しなければならないんだけど、これは必
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