クリスマスイブストーリーA
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とにかくこれを肩に貼っとけ。ここなら何回受けても死にはしないから」
「いや、だからそれが問題なんですよ」
「お前の言いたいことはわかるけど、俺達のかてきょーの命令だぜ? 聞いておいた方がいい」
「ううぅ……わかりましたよ」
ディーノさんからガーゼを受け取り、粘着できる部分を右肩に貼り付けた。
もうこれで、いつビリビリしてもおかしくないってわけか。
「……はぁ」
「頑張れツナ。俺もこっそり見守って、紳士的な行動を取る手助けをしてやるからよ」
「え、本当ですか?」
「おう、まかせとけ」
「それはありがたいです! よろしくお願いします!」
ディーノさんという味方がいるのは心強い、それでも憂鬱なことには変わりないけども。
「紳士育成プログラムは、お前が席に戻ったら始まる。席に着くその瞬間からリボーンに見られていると思って行動するんだぜ」
「は、はい。とにかく頑張ってみます!」
ディーノさんに頭を下げ、俺はトイレから出た。
(……席に着いた瞬間からスタートか。って言っても紳士的な行動とか分からないし、とりあえず皆を不快にさせないようにはしよう)
なんとなくで自分の行動方針を決め、俺は自分の席へと戻った。
「あ、おかえりなさいツナ君」
「う、うん。ただいま」
席に着くとひよりちゃんに声をかけられた。とりあえず笑顔で返事をしてみると、電流は流れなかった様だ。
ほうほう、やはり相手を不快にさせないようにしておけばいいのかもな。
そう思って少し安心してしまったのだが、紳士への道はそんな甘いものではないことをすぐに思い知らされることになった。
……それは、軽井沢さんとの会話中に起こった。
「ねぇツっ君、この後はどうする?」
「ん〜、とりあえずこのエリアを回ってみる?」
「そうね。他の皆にも確認とってくる」
「ありがとう、お願いしま……」
??ビリリッ!
「あぎゃっ!?」
『えっ?』
軽井沢さんが席を立ち上がろうとしたその時、俺の体に強い電流が流れた!
(痛ってぇ〜! え? 何今の? 今のがディーノさんの言ってた電流?)
すでに紳士育成プログラムはスタートしているので、きっとそうなのだろう。そしてすごく痛い!
「ツっ君? どうしたの?」
「具合悪いのですか?」
「もう少し休む?」
「ツナぴょん大丈夫?」
「ど、どこか痛いの?」
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