クリスマスイブストーリーA
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ちゃんのお兄さんなんですかぁ?」
「……そう言われると確かに、似てるかも?」
「俺は笹川良平! よろしくなお前達! 座右の銘は極限だ!」
『き、極限?』
「おう! ちなみにそいつの名は漢我流!」
極限なあいさつと、京子ちゃんのお兄さんということで皆が困惑している。
まぁ濃すぎていきなりは飲み込めないかもね。
でも変な人とは思われたくないので、好感度アップ間違いなしの情報も伝えておく事にしよう。
「ちなみにこの人、去年のボクシングのインターハイで全国優勝してるんだよ」
「えっ! すごっ!」
「ボクサーなんですか?」
「無論だ!」
「そんなボクサーさんがどうして高育に? ボクシング部と練習試合でもあるのですか?」
俺もそれが気になる。確かお兄さんは県外の強豪校に進学したはずだから、練習試合の可能性もあるな。
しかし、お兄さんが高度育成高等学校に来た理由は予想だにしない理由だった。
「いや、俺は沢田に会いに来たのだ!」
「それは嬉しいんですけど、何でです?」
「京子に沢田と会ったと自慢されてなぁ! くやしいから俺も沢田に会って自慢し返してやろうと思ってな!」
「そんな理由!?」
自慢し返したいからって……まぁ京子ちゃんに自慢されたんなら嬉しいんだけどさ。
(京子ちゃんって誰?)
(綱吉君の中学時代のお友達、今は姉妹校に行ってるんだよ)
(てか、なんかツっ君嬉しそうじゃない?)
(え? まさか?)
(いやいや。これ以上ライバルいらないから〜)
……? 何か冷ややかな視線を感じる?
「うむ。しかし、それだけではないぞ!」
「他にも何か?」
「そうだ! その為に沢田……これを着けろ!」
「えっ?」
お兄さんに何かを胸元に投げられた。
受け止めてから投げられたものを見てみると、それはボクシンググローブとフェイスガードだった。
「え? これは……」
「懐かしいだろう? 約3年前、お前と初めて話した時にもそれと同じ型を渡したからな!」
「それって、あのスパーリングの事ですか?」
確かお兄さんと初めて会った時、俺は自分のボクシング部入部を賭けてお兄さんとスパーリングをしたんだ。
……あの時と同じ型の道具を渡してくるということは……え?
「そうだ。さぁ沢田! 約3年越しの再戦と行こうではないかぁ!」
え? まさか?
「ええ? な、なんでです
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