クリスマスイブストーリーA
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ツ!」
カンガルーと一緒にいる男性について考えていると、突然鈴音さんに抱き抱えられていたナッツが飛び降り、そのままカンガルーと男性がいる方に走って行った。
(ナッツが駆け寄っていくということは……やっぱり?)
「俺、ナッツを追いかけてくる!」
「ツナ君!?」
「皆はゆっくり追ってきて!」
皆を残して1人で駆け出した俺。
なんでかというと、俺の予想が当たっているなら皆に聞かれる前に少しだけでも話を聞いておきたかったからだ。
「ナッツ!」
「がううう♪」
「ガァァァァ!」
「!」
ナッツに追いついた時、ナッツはカンガルーと向かい合っていた。やっぱりカンガルーだったようだ。
そのカンガルーは耳や前足に包帯を巻いており、額と左目に目立つ傷がついている。
(このカンガルーはやっぱり! ということは……)
カンガルーの姿を見て、やっぱり間違いないと確信した俺は、隣にいる短髪の男性の方に向き直った。
「……あの、なんでここにいるんですか?」
「ふっ! お前に会いに来たに決まっているだろうが! なぁ沢田!」
短髪の男性は豪快に笑いながら俺の背中をバシバシと叩いた。
「あはは……相変わらずですねぇ、お兄さん」
「当然だ! 俺の座右の銘は極限≠セからな!」
そう、この男性とカンガルーは俺の知り合い……いや仲間達だった。
ボンゴレ]世の晴の守護者である「笹川良平」と、その相棒の「漢我流かんがりゅう」だったんだ。
「この学校のセキュリティーがおかしくなったとかじゃないですよね? どうやって入ったんです?」
「正面突破だ!」
「え!? まさか無理やり!?」
「否! ボンゴレの力を借りて正々堂々と正門から入場したのだ」
「ああ、よかったです」
相変わらず極限なお兄さんに懐かしいような疲れるような複雑な気持ちを抱いていると、もう皆が追いついてきていたようだ。
「綱吉君、その人は知り合い?」
「わぁ〜、このカンガルーかっこいいねぇ!」
「包帯しているけど、怪我してるの?」
「あ〜、うん。そうなんだよ」
変に誤魔化すのもよくないので、ボンゴレ関係は抜きにした関係を話す事にした。
「俺の中学の先輩でさ。鈴音さんと桔梗ちゃんと愛里ちゃんは覚えてるかな、姉妹校に笹川京子ちゃんって子がいたでしょ? この人はその京子ちゃんのお兄さん。笹川良平さん」
「ええ!? 京子
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