クリスマスイブストーリーA
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「……ディーノさん、ですよね?」
「……」
店員さんは何も答えない。
このままごまかし続けるのか……と思ったら。
「……ククク。ハハハっw」
「!?」
「ハハハ、いや〜、悪かったなぁツナ」
店員さんは笑いながら謝ってきた。
ほら、やっぱりディーノさんだった。
「いや、別にいいですけど〜、っていうか! 何でここにいるんですか!?」
「ん? 今日だけの臨時バイトだぜ」
「バイト!? キャバッローネファミリーのボスが!? しかも日本の高校で!?」
「別に変じゃないだろ? お前だってイタリアンマフィアのボスじゃねぇか」
「いや、そうですけど!」
そう言われてしまうと……俺が言えたことではなかったか?
いや、でもディーノさんは関係者じゃないしな。
「俺はこの高校の生徒ですけど、ディーノさんは違うじゃないですか! 大人ですし!」
「冬休みの間だけは、部外者が入るのはOKらしいぞ」
「え! そうなの!?」
「ああ、学校の審査を通ればな。俺はボンゴレ関係者ってことで許可が下りた」
「あ、そうでしたか……」
ディーノさんは、俺に近づくと嬉しそうに肩をポンポンと叩いてきた。
「にしてもツナ。クリスマスイブに沢山の女の子達と遊ぶだなんて、お前もすみにおけねぇなぁ〜」
「あはは、いやいや、そんなんじゃないですよ。全員友達なんで」
「ほんとか〜?」
「はいっ!」
「マフィアなんだから、愛人くらい居てもおかしくねぇぞ〜」
「リボーンみたいなこと言わないでくださいよ〜」
……ディーノさんは愛人とかいないよな。
いや、うん、いるわけがないだろ!
考えたくないので、俺は話題を転換することにした。
「そ、それでディーノさん! 今日はなんでバイトなんてしてるんですか?」
「おう。今日はお前に会いにきたんだ」
「あ、俺にですか? ここまでは1人で?」
近くにキャバッローネファミリーの人達は見当たらないから、1人で来たのかと思ったんだけど……それだとディーノさんがきちんとウエイターの仕事をこなせてたのはおかしいんだよな。
「いや。ロマーリオと、他に2人部下を連れてきてる」
「あ、やっぱり。近くにいるんですか?」
「ああ。遊園地エリアにはマスコットキャラみたいなのが2体いるだろ? どっちも中身は俺の部下」
「あれキャバッローネファミリーの人だったの!?」
マスコットキャラらしき着ぐる
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