クリスマスイブイブストーリーB
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ない。俺はまだやれる。もっと強くなれる。……それに、綱吉の相棒には俺がなると決めたんだよ)
「まぁそういうわけだ。いきなり襲って悪かったな綾小路。これからはツナとは仲の良いクラスメイトとして卒業まで仲良くしてやってくれ」
スーツの男は俺に背中を向けた。そしてゆっくりと歩き始める。
そのスピードはとても遅く。すこし早歩きすれば追いつけそうな速度だ。
しかし、雲雀だけは動かずに俺の事を見続けている。
「……ねぇ、君にとって沢田綱吉って何?」
「は?」
「たった今、君は沢田綱吉の相棒を辞めさせられたわけだけど。それでいいの?」
「……」
いきなりの質問だが、その意図は分からなかった。
「僕はボンゴレなんてどうでもいいと思ってる。群れるのも嫌いだし。沢田綱吉の事だって小動……いや、面白い小動物としか思ってない」
……守護者なのにどうでもいいとか、群れたくないとか、面白い小動物だとか。
一体何考えているんだこいつ。
「でもね、沢田綱吉の雲の守護者。その座だけは誰にも譲れない」
「!」
「彼は僕をワクワクさせるし、彼に付いてればもっと自分の望む様に生きていける。雲が空があれば自由に浮かんでいられるようにね」
「……」
ボンゴレは超巨大な組織らしいからな、その幹部ともなれば得られる利益は多いだろう。
雲雀は損得勘定で綱吉の守護者をしているのか?
「けれど、別に仲間になったつもりはないよ。僕は沢田綱吉を噛み殺したいとも思っているし、彼の守護者ならばいつでも彼に戦いを挑めるだろう?」
虎穴に入らずんば虎子を得ず、ってわけか。
綱吉に対して忠誠心とかは全くないんだな。
「……そんな自分勝手な理由で、綱吉の仲間をやっているのか」
「言ったはずだよ、僕は沢田綱吉の仲間じゃない。面白いから力を貸しているだけだ。あくまでギブアンドテイクさ」
「……ボンゴレってのは思ったよりもバラバラなチームなんだな」
「いや、そうとも言えない。いつもはバラバラだとしても、有事の際にはボンゴレは常にひとつ……らしいからね。それに、沢田綱吉が仲間と思っている相手に対して所属がどうとかそんな事を気にする人間では無いことは君も知っているはずだよ」
「……」
確かに、綱吉はクラスメイトじゃ無い相手でも敵でないなら仲間にしてしまう奴だな。
「まぁ要するにボンゴレの大空っていうのは、どんな相手だって自分の懐に取り込んでしまう。そんな人間がなるものだ。だから沢田綱
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