クリスマスイブイブストーリーB
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レボスは別名で大空≠ニも呼ばれている。それに習って、大空であるボスを守護する6人の幹部、通称守護者には、大空を染め上げる天候の名称が一つずつ割り当てられている。嵐・雨・晴・雲・霧・雷の6つだな。そして獄寺がその1つの嵐の守護者というわけだ。ちなみに雲雀は雲の守護者だぞ」
「! 雲雀も綱吉の守護者なのか」
「その言われ方は嫌いなんだ。僕は僕のやりたいようにしているだけ」
……聞いてもいまいちよく分からないが、きっと呼称意外にも守護者には何かしらの意味があるんだろう。
そう俺が考えていることに気づいたのか、口には出さないが『お前には教えられない』と言いたげな表情だ。
これ以上聞いても意味がないだろう。そう判断し、話を本筋に戻そう。
「……で、見極めの結果はどうだったんだ」
「ふむ。そうだな、まぁ及第点って所だな」
「……及第点?」
及第点。そんな事を言われたのは久しぶりだ。3〜4歳の時以来じゃないだろうか。
しかし、あの時は少し手を抜いていたからな。今回は割と本気で応戦したのに、それで及第点とは。……釈然としない。
「表社会の、この学校の中ではトップになれるだろうが、ツナの生きていく世界においてはまだまだ実力不足だな」
(裏社会においては俺はまだまだってことか?)
「……まぁ、俺はマフィアじゃないしな」
そりゃあマフィアと比べたらそうかもしれないが、そんなの仕方がない……。
(……)
仕方がない。そう考えた時、自分に対して嫌悪感が生まれた。
(仕方がない、そんな言葉で片付けていいのか?)
ホワイトルームで色んなカリキュラムを受けて来た事で、俺は一般社会においては大人にも負けない知識量と肉体を手に入れた。
施設の最高難易度のカリキュラムだって全てクリアした。
ホワイトルーム自体は嫌いだが、そこで培った自分の力には自信もプライドもあった。
それなのに、裏社会においては及第点?
(……悔しい)
眠ってた感情が呼び起こされる気がする。
自分を否定されて苛つくような、すごく悔しいような。心の中で行き場のない感情が暴れ始めたようだ。
「ツナの相棒として相応しいかと聞かれれば、今はまだ相応しくないと言わざるを得ないな」
「……」
すでに暴れ始めた俺の感情だが、さらに激しく暴れ始める。
(俺が綱吉の相棒に相応しくない? 一度手合わせしただけで決めつけるんじゃ
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