クリスマスイブイブストーリーB
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の方に視線を向けた。
「雲雀をここまでワクワクさせるとは、やはりお前は面白い奴だな。綾小路」
(! この男まで俺の名前を?)
雲雀恭弥に引き続き、なんでこの男までが俺の名前を知っているのか。疑問は尽きないが、とりあえず質問しないことには始まらない。
そう考え、俺はスーツの男に質問をすることにした。
「……お前達、一体何者だ?」
「……」
「雲雀は並森とかいう高校らしいが、あんたもこの学校の関係者じゃないだろう?」
「……フフン」
俺の質問に、スーツの男は軽い笑い声を上げた。
「そうとも言えるし、ある意味関係者とも言える」
「……どういう意味だ」
「少なくとも、俺達がここにいても学校側は何も対処しない。それだけは確かだな」
部外者の不法侵入に対処をしない?
それは冬休みだからなのか、それとも別の理由があるのか?
回答の意味を考えている俺に、スーツの男は落ち着けと促してきた。
「そう構えるな。俺達は別にお前に危害を加えるつもりはない。雲雀は少々やりすぎたがな」
「ただのスパーリングだよ」
「ボンゴレギアを使おうとしただろうが」
「……結局は使ってないから問題ないよ」
雲雀とスーツの男との会話の中に、1つだけ気になる言葉があった。
(……ボンゴレギア。ボンゴレというと、もしかしてあのボンゴレか?)
スーツの男には戦闘の意思が感じられない。俺との対話を望んでいるようだ。
俺は気になった言葉について問うてみることにした。
「おい、お前達は……ボンゴレファミリーなのか?」
『!』
俺の質問を受け、スーツの男と雲雀は目を見開いた。一瞬だけ動きを止めたが、すぐにニヤリとした笑みを浮かべる。
「ふん。そういえばお前は知ってるんだったな。だが残念、その答えは半分だけ正解だ」
「半分?」
「ああ、雲雀はボンゴレファミリーの1人だ。だが、俺はボンゴレの関係者ではあるが、厳密にはファミリーではない」
「……」
雲雀はボンゴレファミリーだが、スーツの男はボンゴレファミリーではない。だが関係者ではある。
詳しいことはよく分からないが、綱吉の仲間である事に間違いはないんだろう。
「……綱吉のお仲間ってわけだな」
「そうだぞ」
この2人もマフィアだということか。マフィアが普通に入り込める国営の学校ってどうなってんだ。
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