クリスマスイブイブストーリーB
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(……ブレスレット?)
雲雀は取り出したブレスレットを左腕に装着する。
「ふふ、君は面白いからもう少しだけ本気で攻撃させてもらおうかな」
「……今までは手を抜いてたってわけか」
「当然。だってそうしないとすぐに君を噛み殺しちゃうからね」
「……!」
その時、雲雀から放たれる威圧感が増した。今までよりも強く、そして深く心に浸透してくる様な、そんな威圧感に。
(やばいな、なんとなくだが……これはやばい気がする)
雲雀が何をするのかは分からないが、食らってはいけない攻撃が来るのは分かる。
「……じゃあ、行くよ」
「……」
??ざっ。
思わず後退りをする。
(……このままここにいたらまずい)
どうにかしてこの場を脱出できないかと、頭をフル回転して雲雀から逃れる方法を思案する。……が、そんなものはない。それが俺の導き出した答えだ。
つまりは雲雀の目を掻い潜って逃げ出す方法はないという事だ。
「……今はスパーリング中だ、逃さないよ」
「……」
俺がどうしようもない絶望感を感じているのは、きっと生まれて初めてであろう。
(雲雀恭弥、こいつは一体……)
現実逃避をするかの様に、雲雀の正体を思案していたその時。
「待て、雲雀」
『!』
??ダンっ!
聞いたことのない男の声がしたかと思えば、俺と雲雀のちょうど中間の位置に黒いスーツ姿の男が現れた。
(! いつの間に?)
足音はしなかったし、気配すら感じなかったのにいきなり現れたスーツ姿の男。
よく見ると特徴的なもみ上げをしている。
そんな男に対し、雲雀は臆することなく話しかけた。
「……どうしたんだい、その姿は?」
「……CHAOS、だな」
(カオス?)
「はぁ……」
雲雀の質問には答えずにカオスだなと発言した男。
男は短くため息を吐き、雲雀に声をかけた。
「雲雀、ボンゴレギアは使用禁止つっただろう」
「悪いね、我慢出来なくてさ」
「全く……まぁそれだけお前が気に入ったってことだな」
どうやらこいつらは知り合いらしい。というか部外者が2人も現れるとは、冬休み中はセキュリティーガバガバにする決まりでもあるのか?
「……(くるっ)」
「!」
雲雀に呆れたのか、男は俺
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