クリスマスイブイブストーリーA
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清隆って……君?」
「!」
自分の名前を知られていた事も驚きだが、もっと驚いたのは通りすがりに見えた学ランの中に隠された男の手。
その手にトンファーらしきものが握られていた事だった。
??ビュン!
『……ワオ』
凄いスピードでトンファーが学ランの中から飛び出し、そして空を切った。
トンファーが通った軌道は、先ほどまで俺の顔があった場所だった。
避けられはしたが、完全に顔面を潰しに来ていたのだろう。
「……」
学ランの男に視線を向けると、なぜかその男は笑い出した。
「フフフ……うん、合格かな。群れる草食動物の匂いもしないし、少しは僕をワクワクさせてくれそうだ」
「! ……急に襲ってきて、合格とはなんの冗談ですか?」
「冗談じゃないよ。これから君には、命がけのスパーリングを受けてもらう」
「……意味がわからないな。なぜそんなものを受けないといけない?」
「君が、沢田綱吉の相棒だからさ」
「!」
驚く俺の顔を見て不気味に笑う学ランの男。
(いったいこの男は何者なんだ?)
「僕の名前は雲雀恭弥。並森高校風紀委員長だ」
(……こいつ、本気で俺を殺す気なのか?)
「……じゃあ、行くよ!」
(来る……!)
……この時俺は、生まれて初めて命の危機というものを感じたのかもしれない。
??清隆と雲雀のスパーリングを、リボーンは少し離れたところから観察していた。
「ふふん。やられんなよ綾小路。お前はツナの相棒なんだからな」
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