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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
クリスマスイブイブストーリーA
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の答えに龍園は顔をしかめる。

 

 仕方ないだろ。だって本当に分からないんだから。

 綱吉について行きたいと思う理由は言語化していいものじゃないと思う。

 

 簡単にまとめていいわけないし、まとめられもしないだろう。

 

 ??いや、むしろそこなんだろうな。

 

「リーダーとしての資質とか、カリスマ性とか。そういうのはもちろんあるだろうが、あいつの凄い所はそこじゃない」

「あ?」

「あいつの凄い所は、あいつの事を表現するには言葉が足りない所だ。少なくとも、現時点の言葉で綱吉の凄さは表現できない」

「……」

「いつのまにか傍にいて、いつのまにかそれが日常になっていた。……綱吉と関わった奴は、大体がそう言うと思うぞ」

「……そうかよ」

 

 龍園はそう言うと、ベンチから立ち上がった。

 

「沢田に伝えておいてくれ、約束通り1年のうちはお前に協力する。……だが、2年になったらお前の目標達成に協力はしない。念入りに準備して、次こそお前を潰すとな」

「! 諦めないんだな」

 

 綱吉の事を聞いてくるから、協力も悪くないと考えてるのかと思ったが間違いだったらしい。

 

「ったりめーだ。俺はそう簡単に諦めたりはしねーんだよ。現地点では勝ち目なんてねーが、次は勝てるようにこれから頑張ればいいだけだ。その為ならなんだってやってやる。必ず沢田を潰す。……それが俺の覚悟だ」

 

 

 そう言うと、龍園はマンションの方へ去って行った。

 

「……」

 

 1人になった俺は、冬の空に向かって深いため息を吐き出した。

 

「……はぁ」

 

 吐き出された白い息は、空高く登って行く。そして、空気に溶けていった。

 

 

「……帰るか」

 

 その様子を見届けた俺は、マンションへ帰ろうと後ろに振り向いた。

 

「……ん?」

「……」

 

 振り向いた先に、見知らぬ男が立っている。

 

 学生服を着ているが、この学校の物ではない。いわゆる学ランというやつだろうか。ボタンは閉めておらず、学ランの中に両手を隠している。

 

(なんだこの男、他校の生徒でも紛れ込んだのか?)

「……」

 

 いや、もしかしたら冬休みは他校の生徒でも敷地内に入れるのか?

 

 そんなことを考えるが、考えた所で自分には関係ない。だから無言で横を通り過ぎることにした。

 

 ……だが、通り過ぎる直前に見知らぬ男の方から話しかけてきたのだ。

 

「……ねぇ」

「!」

「綾小路
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