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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
クリスマスイブイブストーリーA
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かもね。それで私達の家にちょうど対になる物が残ってたと考えるほうが自然だわ」

「……そうなると、この指輪は婚約指輪ってことにならないか?」

「そうね。それが?」

「いやお前、そうなるとこの指輪を綱吉に渡したらプロポーズってことになるんじゃ?」

「なっ!?」

 

 またも堀北の顔が真っ赤になる。

 

「だ、だから違うって言ってるでしょう!? これはクリスマスプレゼントなのよ!」

「わかった。わかったから宝石箱で背中を叩くな、それ一応お前んとこの家宝だろ」

「くっ、あなたが変なこと言うからよ」

「はいはい……すみませんね」

「本当に反省しているのかしら」

 

(カチッ)

 

『ん?』

 

 堀北による暴行が治まったかと思えば、急にカチッという音がした。

 

(? 何の音だ?)

「……あ」

 

 そう思って部屋の中を見渡すと、堀北の顔色が悪くなっていることに気づいた。

 

「どうした?」

「ご……ごめんなさい。くっ付いてしまったわ」

「は?」

「私のとあなたの指輪……綺麗にハマってしまったみたい」

「ええ?」

 

 青ざめている堀北の手元を見ると、確かに指輪が1つ見えた。それもさっきまでの変な形と違い、きちんとした指輪になっている。

 

「まじか。なんで?」

「あ、あなたを叩く時に片手に握り込んだんだけど……手の中でくっ付いたみたい」

「……そうか」

 

 気まずそうに俺の事を見る堀北。そんな堀北に、俺は心配ないと言ってやった。

 

「むしろ好都合だ」

「え?」

「これでお前が綱吉に指輪をプレゼントすれば、俺の目的も同時に達成される。変な誤解を生むこともない。そしてお前は俺と被らないプレゼントができる。ウィンウィンだな」

 

 満足げに頷いていると、堀北が噛み付いてきた。元はと言えばお前の不注意なのに。

 

「どこがよ! それだと私はちゃんとした指輪を送ることになるじゃない! さっきまでは不完全だったからギリギリいけたのに、これじゃあ渡せないわよ!」

「どうしてだ?」

「だって、ちゃんとした指輪だと何か深い意味がありそうでしょう?」

 

 別に不完全でも指輪ならどれでも同じだと思うんだが……まぁ仕方ない。ここは俺が大人になろう。

 

 

「仕方ない。それなら俺とお前からのプレゼントってことにしたらいい。それなら重くないだろ? で、お互いに普通のプレゼントもする。それでどうだ?」

「……まぁ。それならいいわ」

 

 よし、これで問題は片付いた
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