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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
クリスマスイブイブストーリーA
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いっぽいな。博士がそう言ってたのを聞いたことある」

「そう……」

 

 完全に分からないから、ここ数日ケヤキモールで目立つように店にディスプレイされてるやつでも上げとくか。目立たされてるわけだし、ハズレってこともあるまい。

 

「洋服とかはどうだ? 冬だしマフラーとか手袋でもいいかもしれないぞ」

「それも考えたんだけど、少しありきたりかと思うのよね」

「……意外性が欲しいと?」

「そうね。そんなところ」

 

 意外性のあるクリスマスプレゼント……定番も知らない俺には難しいすぎる注文だな。

 

 ……というか。

 

「綱吉って、グループで集まる時以外に遊んでるイメージがないな。……俺もだが」

「ん、それもそうね。学校以外で姿を見かけるときはトレーニングしてるか買い物してるかの二択だもの。……私もだけど」

「……そうだよな。あ、でもそれなら」

 

 俺は一つの案を思いついたので提案してみることにした。

 

「トレーニングに使えるものをあげたらどうだ?」

「! なるほど、確かにそれなら喜んでくれそうね」

「ああ。それに使ってもらえる確率も高い」

「……そうね。そうしようかしら。ありがとう綾小路君。助かったわ」

「気にするな。朝食奢ってもらうからな」

「ふふ、そう」

「お待たせ致しました〜」

 

 ちょうどいいタイミングで店員がコーヒーとトーストのセットを運んできてくれた。

 

「じゃあいただきます」

「ええ、味わって食べるのね」

「なんで上からだよ」

 

 上から目線は少し納得いかないが、ありがたく朝食をご馳走になることにしよう。

 

「モグモグモグ……」

「……」

 

 一口サイズにトーストをちぎり、付け合わせのバターを付けて食べる。

 

(うん、うまい)

 

 2切れ目のトーストに手を出そうとすると、不意に堀北が質問をしてきた。

 

「ねぇ、あなたは綱吉君になにかあげないの?」

「! モグモグ、ゴクっ」

 

 口の中に残っているトーストをコーヒーで流し込み、紙ナプキンで口を吹いてから質問に答えた。

 

 

「いや、渡すつもりだ」

「あらそう。内容は決めた?」

「1つは決まってるんだが、もう1つが決めかねている」

「え? 2つも渡すの?」

「ああ」

「どうして?」

「……今決まっている1つだけだと、なんか変な意味になりそうだからな」

「変な意味?」

 

 綱吉にプレゼントを渡そうと思っているのは本当だ。そして
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