クリスマスイブイブストーリー@
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一口飲んだだけで、俺はその飲み物に不快感を感じた。なぜかといえば……。
「コーヒーじゃねぇ。ホットチョコじゃねぇか」
そう、コーヒーカップの中身がコーヒーじゃなくホットのチョコレートドリンクだったのだ。
別に嫌いじゃねぇが、苦いと思って甘いのを口にするのは不快だ。
「……あのイケメンパイナップル、今度文句言ってやるからな」
??ガサガサ。
ポケットに入れられた奴の連絡祭を確認する。
「……ろくどう、むくろか? はっ、小難しい名前しやがって」
連絡先の書かれた紙を戻しながら文句を言いつつ、その後も俺は温くて甘ったるい味を口にし続けたのだった。
??その頃、コーヒーショップにて ??
??ガチャ。
「!」
紫髪の店員がコーヒーショップに戻ると、カウンターに小さい何者かが立っていた。
「おや、久しいですね」
「ちゃおっす。約2年ぶりだな」
「ええ。代理戦争以来ですからね」
「ほぉ。少し大人びたな、骸」
「あなたは変わらずですね。リボーン」
そう。今この場にいるのは、ボンゴレ]世の霧の守護者である六道骸と、ツナの家庭教師であるリボーンである。
「せっかくだからコーヒー飲ませろよ」
「ふん、図々しいですね」
「今さっきイタリアから帰ってきたんだ。時差ボケにはコーヒーが効くんだぞ」
「そもそも時差ボケとかしないでしょうに」
小言を言いつつもコーヒーを一杯入れた骸はリボーンへと手渡した。
??ゴクリ。
「ほぉ、なかなかだな」
「素直に美味しいと言えないのですか?」
「だってこれ有幻覚だろ? というかこの店自体」
「クフフ。まぁそうなんですけどね。でもヴェルデの機械で本物に変えてますから」
「残念だ。お前の有幻覚とヴェルデの発明でも、さすがに味では本物には勝てないようだな」
先ほど龍園も見たこのコーヒーショップ。実は骸の有幻覚と天才科学者ヴェルデの発明で生み出された代物である。だから最初に龍園が違和感を持ったのも当然のことだったのだ。
リボーンはコーヒーカップをカウンターに置くと、骸に真剣な顔で話しかける。
「で、どうだった? お・前・の・生・徒・は」
「クフフ。全然ですね。まぁあなたが僕を選んだ理由は何となく分かりましたけどね」
「そうかそうか」
「話をするまでは、なぜ僕なのかと思
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