クリスマスイブイブストーリー@
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が通ってんのか? どう見ても優等生にしか見えねぇだろ。というか年上かよ)
「……いらねぇ。じゃあな」
「……」
??そう言って立ち去ろうとした時だった。
(気味悪りぃ奴だったぜ……あ?)
「……クフフ」
(? た、立てねぇ!)
立ち上がろうとしても、なぜか足に力が入らなくなっていた。
(……なんで動かねぇんだよ!)
何とか足を動かそうと頑張るが、一向に足は動かない。
そして、その隙にイケメンパイナップルは俺が座っているベンチに座ってきやがった。
「クフフ、そう焦らずに。もう少しお話しましょうよ」
「……嫌だね。(くそっ! 動かねぇ!)」
「僕達は気が合うと思うんですよ」
「初対面でそんな事分かるわけねぇだろうが」
「合いますよ。……君と同じく沢田綱吉に一度敗れた者ですから」
「!」
イケメンパイナップルの言葉は聞き流しつつ、謎の金縛り現象と戦っていたが、イケメンパイナップルの最後の一言で俺は思わず動きを止めてしまった。
(なんで沢田の名前が出てくんだ? それにこいつはこの学校の生徒じゃねぇはずだろ。……確か黒曜と言ってたはずだ。にしても沢田に敗れたとは、こんなナリして意外とちゃんと不良ってことなのか?)
「……あ?」
「クフフ、そして次は必ず沢田綱吉を潰すと決心している者でもありますね。……あなたもそうでしょう?」
「……」
俺はイケメンパイナップルの質問に答えられなかった。それは別に驚いていたからじゃない。ただ自分が沢田へのリベンジを欲しているとは思えなかったからだ。
無言の俺に対し、イケメンパイナップルはさらに攻め込んでくる。
「おや、もしかして絶対に勝てないと諦めてしまったのですか?」
「……」
「おやおや、たった一度の敗戦で諦めてしまうような男だったとは。これは僕の見込み違いですかね。あなたとなら同じ目標を目指して協力しあえると思っていたのですがね」
「……うるせぇよ」
なんなんだこいつは。いきなり声をかけてきて、人の傷を抉りやがって。さっさとこんなむかつく奴からは離れねぇとな。
(くっ! ……くっ!)
どうにか動かせないかと苦悶するが、今だに少しも動かない。まるで何かに押さえつけられてるみたいだ。
「……はぁ、見込み違いのようですねぇ。もういいですよ」
「あ? ……!」
いきなり呆れたような言い方をしてきたイケメンパイナップルを
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