2学期の終焉
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……欲がない?
綱吉、お前は8億ポイントを貯めるという馬鹿げた目標を立てている龍園の事を欲がないと思うのか?
いや、どう考えても欲深いだろう。
そもそも8億ポイントなんて貯められるわけがない、非現実的すぎる。
今回の事件で龍園は全てのPPを失ったが、今だに無人島試験でのAクラスとの契約が続いている。1人2万で1ヶ月に80万ポイントが入ってくると考えても、卒業まで25ヶ月。龍園1人か数名をAクラスに上げるポイントしか貯まらない。
8億ポイントなんて無理だ。……それなのに、綱吉はそんな龍園でさえも欲がないと言うのか?
だとすれば……綱吉はもっと無謀な目標でも持っているのか?
「ククク……この俺が、欲がない?」
「ああ。全然俺の方が欲深いね」
「ほぉ? 具体的にどう欲深いんだよ?」
『……』
いつのまにか周りのCクラスの奴らも綱吉に視線を向けている。
それも仕方ないか。暴君である自分達のリーダーよりも欲深い奴がいたら気になって当然だ。
全員からの視線を受けながら、綱吉が語った内容は……衝撃的なものだった。
「俺の目標は……君の3倍だ」
「あ? 3倍?」
「そう。俺の目標は……『Aクラスに上がって、卒業までに24億ポイントを貯めて、学年全員をAクラスで卒業させる』ことだ」
『!』
「……正気か?」
「……こいつ、俺より狂ってやがる」
24億ポイントを貯めるなどという無謀すぎる目標を掲げる綱吉。そんな綱吉に、龍園でさえも大声で嘲笑った。
「はははっ! 24億ポイントなんて貯められるわけねぇだろ?」
「そんなのわからないだろ?」
「分かるんだよ! 正直8億ポイントでもギリギリなんだぜ? その3倍なんて無理に決まってんだろ?」
「……そっか。やっぱり8億ポイントを貯める方法はあるんだね?」
「あ? ……っ!」
龍園はしまったという表情になっていた。綱吉の無謀な考えを聞いて、思わず口にしてしまったという感じだろうか。
そして逆に綱吉は、希望が見えたとでも言いたげに微笑んでいた。
「よかった。8億貯める方法があるなら、きっと24億だって貯められる」
「……はっ、無理だ」
「無理じゃないよ。俺1人じゃなく、君達の協力があれば……ね」
(……協力?)
綱吉は何を言っているのだろうか。龍園と力を合わせれば24億ポイントを貯められるとでも思ってるのか?
……いや、違うな。綱吉
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