2学期の終焉
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長と共に龍園達を運び込んておいた保健室へと向かった。
「堀北先輩は?」
「人質を誘拐していた場所の後始末だ」
「そっか。それは助かるね」
そんな会話をしながら保健室に向かうが、目の前を歩く綱吉の背中がなぜかいつもと違う気がしていた。
(……今回の事件で、綱吉の中で何かが変わったのか?)
まぁ悪い変化ではないだろう。そう思いながら綱吉と共に保健室にたどり着いた。
?? 保健室 ??
??ガラララ。
保健室のドアを開けて中に入る。
中では龍園達含む今回の事件に参加したCクラスの面々が、手当てをされた状態でベットや椅子に腰掛けていた。
「あれ、保健の先生は?」
「会議があるとかでな。手当てが終わったら出て行ったらしい」
「そっか。それは好都合だ」
(……好都合?)
綱吉は保健室の中を歩み進め、龍園達に近づいた。
「! ……」
包帯をいろんな所に巻かれた龍園が綱吉を一瞥する。しかしすぐに俯いてしまった。
「……何しにきた」
「……話をしにだよ」
龍園は俯きながらも綱吉に話しかけた。
「はっ、話すことなんてあるか? Cクラスの受ける罰はすでに坂上から聞いたぜ」
「別に君達の罰について話したいわけじゃない」
「あ? じゃあなんだよ」
「これからについてさ」
「!」
これからについて……か。Cクラスを自分の傘下に収めるつもりか?
いや、綱吉に限ってそんな事はしないだろう。
「……これからってなんだよ」
「俺達のこれからの関係についてだよ。これからは少しは友好的になりたいと思ってる」
「……はっ、ありえねえだろ」
「どうして?」
「俺はもうこの学校生活を放棄するからよ」
『っ!?』
「……」
龍園の放棄すると言う発言に、石崎とアルベルトが驚いた表情で龍園に視線を向けた。伊吹はどこか冷め目で龍園を見ている。
「放棄?」
「ああ。お前のせいで1年の内は退学できねぇけどよ。2年に上がったら速攻で退学してやる。それまでは学校にも行かずに好き勝手に過ごすぜ」
綱吉が坂上に認めさせた和解条件の1つ、今年度の内は龍園を退学させない。
これには自主退学はもちろん、試験での退学等も含まれる。だから龍園がわざと試験で赤点を取っても1年の間は退学できない。坂上がどうにか工作して退学を阻止するだろうから。
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