2学期の終焉
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的にするか決めたいなぁと思って」
一之瀬の提案を聞いて全員が考え込む。全員の連盟でするか、個別にするか。それによってはツナに与える印象が全然変わってくるだろう。……まぁツナはお礼をされるつもりはないだろうが。
「ん〜、個別がいいかなぁ」
「あ、やっぱり? 私もその方がいいかなって思ってた。皆はどう? お礼は個人の自由でって事でいい?」
一之瀬の質問に全員が頷く。これでお礼は個人の自由って事になったわけだが……その決定はすぐに覆った。波瑠加と愛里の何気ない会話によって。
「は、波瑠加ちゃん。お礼どうしよう」
「ん〜、するならクリスマスがいいんじゃない〜」
「えっ? クリスマス!?」
「うん、その方が距離が縮まるかも〜なんて」
『っ!』
波瑠加の最後の一言によって、再び場が凍りつく。
(クリスマス……)
(イブは皆でナッツちゃんと遊ぶから……)
(イブの夜とクリスマスは1日予定はない……)
(……でも、もし私の他にもツナ君とクリスマスに会う約束をしたい人がいたら)
『……』
10人がお互いに顔を見回す。
おそらく考えていることは同じ。だが、そうなると早い者勝ちになってしまう。
全員龍園に人質とされて、ツナによって助けられたのは同じ。そして綱吉の大事な仲間であることも同じ。
『どうしよう……』
そんな膠着状態に陥ってしまった場を動かしたのは……櫛田桔梗だった。
「ねぇねぇ皆! 私に提案したいことがあるんだけど♪」
『え?』
??櫛田は自らの考えを皆に話した。
「なるほど、それいいね」
「うん、全員がお礼できるし」
「でしょでしょ♪」
「あ、でも順番はどうするの?」
「それはじゃんけんでいいんじゃないかな? 勝ち抜けした人から時間を決めれるって事で!」
「それでいいね!」
櫛田の提案が皆に受け入れられて、細かい話し合いが行われる。そして、全員文句なしの決定がなされた。
「じゃあ、後でツナ君が来たら皆で言おうか」
「そうだね〜」
問題が解決した事で、病室の中は再びわいわいとした雰囲気に戻ったのだった。
?? その頃、学校の勝手口にて ??
〜綾小路side〜
「龍園達は保健室だぞ」
「そっか。じゃあ行こう」
「ああ」
職員室から戻ってきた綱吉と合流した俺は、元生徒会
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