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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
2学期の終焉
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成されれば全員Aクラスで卒業できんのよ? これ以上ない最高の結果だよ」

「いやいや、お前あんな夢物語信じてんのかよ!」

「完全に信じてはいないわよ。……だけど、気絶させられる前にあいつは言ったんだ。『お前達の事も助けるから』ってね」

「!……」

「そして、その中には龍園のことだって含まれるはずだよ。だったら、龍園にとっても私達にとっても悪い話じゃないだろ」

「……」

 

 伊吹のその言葉に、保健室の中には言いようのない空気が満ちて行ったのだった。

 

 

 

 ?? 病院 ツナside ??

 

 

 学校を後にした俺と清隆君は、人質だった皆のお見舞いをするべく病院へとやってきていた。

 

「! 沢田、綾小路。こっちだ」

「あ、茶柱先生!」

 

 病院に入ると、茶柱先生が俺達に気づいて呼びかけてくれた。

 

「全て終わったか?」

「はい、一応片はつきました。ありがとうございます」

「そうか。堀北学からも後処理は終わったと連絡があった」

「あ、そうなんですね。後でお礼の連絡しておきます」

「ああ。さて、あいつらの病室はこっちだ」

 

 俺達は茶柱先生に付いて皆のいる病室へと向かった。

 

 その道すがら、茶柱先生は皆の容態を教えてくれた。

 

「大きな怪我をした者はいなかった。全員今日帰れるそうだ」

「そうですか〜。よかったぁ〜」

「お前の迅速な救出のおかげだな」

「あはは、手伝ってくれた皆さんのおかげですよ」

 

 そんな会話をしていたら、病室へと着いたようだ。

 

 

 ?? 病室 ??

 

「お前達、沢田達が来たぞ」

『!』

「皆、無事でよかった……わわっ!?」

 

 無事だった皆の顔を見ようとしたら、いつのまにか10人の被害者達に周りを取り囲まれてしまった。

 

『……』

「……み、皆? どうしたの?」

 

 囲んでいるのに何も話さない皆におずおずと声をかけると、俺の目の前に立っている軽井沢さんがゆっくりと口を開いた。

 

「あ、あの……ツっ君」

「うん?」

「助けてくれて本当にありがとう」

「!」

 

 あ、なるほど。皆お礼の言葉を言おうとしてくれていたのか。

 

 そんなの別に良いのにね。

 

「あの、それでなんだけど」

「え? あ、うん」

「……」

 

 どうやらまだ言いたいことがあるらしく、何を言われるかなと思って待っていたら……思ってもみなかった事を言われるこ
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