2学期の終焉
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力して欲しいだけだよ。その協力で君のクラスに不利益が生じないことも約束する」
「……」
龍園は俯いて何も答えなくなってしまった。
「……じゃあ、行こうか清隆君」
「あ、ああ」
そして、俺は綱吉と共に静けさの増した保健室を後にしたのだった。
?? 廊下 ??
誰もいない廊下を、綱吉→俺の順で進んでいく。
「……なぁ」
「ん?」
「……お前、本当に24億ポイント貯められると思ってるのか?」
「うん。きっとできる」
「……根拠もないのに、よくそう言い切れるよな」
「あはは、俺は1人じゃないしね! クラスメイトや他クラスの友達。そしてパートナーの鈴音さんと、相棒の清隆君もいる」
「……」
そう言うと綱吉は立ち止まり、俺の方に振り返った。
「俺の目標を達成する為には、君達の力が一番必要なんだ。だから……」
俺に向かって拳を突き出してくる綱吉。
「……綱吉」
「これからも頼むね、相棒」
「……おう」
??ゴツン。
俺も拳を突き出して、拳と拳がぶつかり合った音が鳴った。
……そうだな。俺は、俺達はお前のサポートをするのみだ。
だからお前らしく突き進め。お前が行きたい場所にたどり着くまで、全力で支えてやるから。
??その頃、ツナ達ががいなくなった保健室では ??
「り、龍園さん」
「……」
「……BOSS」
俯き続ける龍園に話しかける石崎とアルベルト。しかし、龍園は返事をしなかった。
「あの……」
「HEY」
「……今はそっとしておきなよ」
それでも2人は声をかけ続けようとするが、伊吹はそれを制止する。
「伊吹、でもよ」
「全力で潰しに行った相手に叩きのめされたのよ? 少しくらい落ち込ませてやれよ」
「落ち込ませてどうするんだよ!」
「知らないわよ。それは龍園が考えることでしょ?」
自分達のリーダーがやられ、クラスメイトを2人も失い、なおかつクラスとしても個人としても大きな痛手を負ったのに平然としている伊吹。
石崎は伊吹に対して呆れたように話を続ける。
「お前……もしも沢田のクラスに俺達のクラスが取り込まれることになったらどうするんだよ」
「……それはそれでいいじゃん」
「はぁ!?」
「だって沢田の目標が達
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