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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇C
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てるって言ってたし、間違った選択だとは思ってないんだろう。

 

 ……それなら。私と出会った事はどう思ってるのかな? 

 

 自分にとって必要な出会いだったと思ってる? 

 それとも将来的にそう思えれば良い感じ?

 

 ううん。それじゃ嫌だよ。私が綱吉君と出会えた事を幸運だと思っているように、綱吉君にも私と出会えてよかったと思って欲しい。必要だからとかじゃなく、純粋に幸せな出会いだって。

 

 正直、今の私は大して綱吉君の力になれていないだろう。

 BクラスとDクラスの協力関係も、お互いに相手を標的にしないという事だけだしね。

 

 でも他クラスの私が綱吉君の力になれるとすれば、生徒会か特別試験での協力関係のみ。

 

 私はこれからの生徒会や特別試験で綱吉君の力になるってあの時に決めたんだ。

 

 ……だから、私はここで潰されるわけにはいかない!

 

 熱さで乾いているのと、さっき喋った事でさらに水分を失っている口をなんとか動かして、私は声を出した。

 

「……わ、私って。助けてもらってばかりだよね」

「は?」

「急に何?」

 

 何を言ってるんだと言いたげな男子達は無視して続ける。私が話しかけているのは、今ボイラー室の扉前に着いた人だから。

 

「……本当にごめんね。でもお願い。また助けてもらってもいいかな?」

「……当たり前だろ?」

『!?』

 

 扉の向こうから声が聞こえてきて、Cクラスの男子達は驚いている。視線を扉に向けて誰がきたんだと2人で話し合っている。……その瞬間。

 

 

 ??バコーン!

 

『!』

 

 ボイラー室の扉が、勢いよく内側に倒れてきた。きっと外側から蹴り倒したのだろう。

 

 そして、外から綱吉君が中に入ってきた。

 

「! さ、沢田!? ドアを壊しやがった!?」

「お、落ち着けよ! とりあえず龍園さんに連絡を……」

「ふんっ!」

『ごぼっ!?』

 

 目の前に現れた綱吉君の事を報告しようと男子の1人が学生証端末を取り出そうとするが、それよりも早く綱吉君は2人の懐に移動し、鳩尾に拳をたたき込んだ。

 

 その一発で2人は気絶し、床に倒れ込んだ。

 

「……ここにいたら危ないな」

 

 そう言うと、綱吉君は2人を同時に担ぎ上げて部屋の外へと連れ出した。

 

 数秒もするとボイラー室に戻ってきて、今度は私の事を担ぎ上げる。でも乱暴な担ぎ上げ方ではなく、お姫様だっこというやつだ。

 

「わっ!」


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