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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇C
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きっと帆波ちゃんと一緒だね」

「……え?」

 

 どうして私が同じだと思ったんだろう。あの事件のことは南雲先輩にしか話していないんだけどな……。

 

「あ、あはは。一緒って何が?」

「帆波ちゃんには何か抱えているモノがあるんでしょう? だから俺に後悔し続けている事がないか聞いてきたんだろうし」

 

 完全に図星だった。思わず目を泳がせていると、綱吉君は視線を先ほどまで作業していた資料に戻した。そして視線はそのままで話を続ける。

 

「安心して。別に聞き出そうとか思わないよ」

「そっ、そっか」

「うん。だけどさ、後悔してるってことは反省してるってことだよね」

「……うん。反省してる」

「それならいいじゃない。反省して生きているなら、それでいいんだよ」

 

 本当に反省している。今でもあの時にしてしまった事が私の心に残っているくらいに。

 

 ……ああ、きっとこれも一生消えない荷物なのかもね。

 

 だから私も一緒、という綱吉君の発言は正しいのかも。

 

 ……でも。そうなると綱吉君も私と同じ様な経験をしていることになる。

 

 ……綱吉君も何か『罪』を犯したということ?気になってしまった私は、思わず綱吉君に聞いてしまったんだ。

 

「あの、綱吉君も何か抱えてるんだよね?」

「……まあね。一生抱えて行くんだと思うよ」

「……辛くない?」

 

 私が綱吉君に自分の抱えたものの理解を求めた様に、綱吉君も誰かに理解されたいんじゃないだろうか。そう思った私は彼が話しやすい様に優しい声色でそう言った。

 

 ??でも、綱吉君はすでに私よりも先を歩いていたんだ。

 

「辛い……かな。でも最初よりはだいぶマシになったよ」

「……どうしてそう言えるの?」

「さっきも言ったけどさ。俺が抱えているモノは後悔しない為の選択で生まれたんだ」

「うん」

「だからその行動自体には一切後悔はないんだよ。ベストな判断だったと今でも信じてる」

「でも、その行動のせいで一生消えないかもしれないモノを抱える事になったんでしょ?」

「うん。それだけは絶対にしないと思っていた事をしてしまったからね。だけどそれは仕方ないんだ。それが俺の受けるべき『罰』だから」

「……罰?」

 

 綱吉君は自分が抱えているモノは、自分への罰だと考えているようだ。

 

 正直私は消えない後悔が自分への罰だと考えたことはなかったな。

 

「うん。俺の選択に対する罰」

「……後悔してないから、罰も甘んじて受け入れるってこと?」

「そうだね、
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