9名の救出劇A
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らに私が自分らしくいれるようにしようとしてくれるなんて。
私は綱吉君のそんな気持ちが嬉しかった。
そして、私なんかよりも綱吉君の方がずっと優しいよと思ったんだ。
「……あ、メガネを取り返さないとな」
綱吉君は一度立ち上がり、Cクラスの男の子達が倒れた時に落としていた私のメガネを拾って手渡してくれた。
「……病院に行こう。動けそうか?」
「……ご、ごめん。腰が抜けてるみたい」
「無理ないさ。よし、じゃあ少し我慢してくれ」
「え? ……わわわぁっ///」
人生で二度目のお姫様抱っこをされた。
そして、そのまま綱吉君は私をバスケ部用体育館から助けだしてくれたんだ。
私達が外に出ると、啓誠君が待ってくれていた。
きっと綱吉君が呼んでいたのだろう。
「綱吉! 愛里!」
「啓誠、愛里を病院に連れて行ってやってくれ」
「ああ。まかせてくれ」
綱吉君は私を地面に下ろしながら啓誠くんにそう言った。
「じゃあ俺は波瑠加を助けに行ってくる」
「ああ。頼んだぞ」
「まかせろ。……じゃあ」
「つ、綱吉君!」
「!」
綱吉君が走りそうとした瞬間。私は無意識に声をかけてしまっていた。
私の事を見つめる綱吉君。そんな彼に私は、今の思いの丈を伝える事にした。
「……綱吉君、助けてくれてありがとう。波瑠加ちゃんのこともよろしくね」
「……もちろんだ。愛里、君はやっぱり素晴らしい魅力を持ってるよ」
「っ! う、うん///」
私に優しい微笑みを向けて、綱吉君は走り出した。
「……愛里、病院に行くぞ」
「う、うん。ありがとう啓誠君」
そして、私は啓誠君と共に病院に向かったんだ。
〜現在〜
「……こ、こんな感じだった……です」
「うわぁ……愛里の事を誘拐した奴らも最低だねぇ」
波瑠加ちゃんが私の背中をさすりながらそう言ってくれた。
「……私の次は波瑠加ちゃんだよね?」
「あ、うん。そうだと思う」
「ど、どんな感じに助けてもらったの?」
「……え、え〜っとねぇ///」
次の語り手は波瑠加ちゃんだ。
?? ……「は、波瑠加ちゃんと綱吉君のラ、ラブストーリ〜」「……」「……あ、あれ? 否定しないの?」
……愛
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