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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇A
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 ……ってか! 人質は私だけにしろや! 騎士様に助け出されるお姫様は私だけで十分なのに!

 

 全く! 龍園の野郎は使えなわねっ!

 

「……櫛田ちゃん? 何か、全然怖がってないね?」

「! え?」

「確かにな……この状況で怖がんない女子がいるとは思わなかったわ」

 

 そりゃあまぁ……ねぇ。

 

 だって、すでにツナ君に緊急連絡してあるしね。

 

 助けが来るって分かってる時点で怖がる必要ないでしょ。

 

 それに、この状況ってわりといいのよね。

 

 敵に拉致されたお姫様わたしを騎士様ツナくんが助けに来るなんて、中々体験できそうにないもん。

 

 でもそんな私の心中を勘違いしたのか、男子達は下衆な事を言い出した。

 

「櫛田ちゃん、俺達の条件を飲むなら見逃してやるけど?」

「え? 条件?」

「そうそう!」

 

 何が条件だ。どうせロクでもない最低な事を言ってくるだけでしょうが。

 

「じ、条件ってなあに?」

 

 男子の好きな櫛田ちゃんを演じつつ問い返すと、男子達はニヤニヤしながら口を開いた。

 

「日曜と月曜、つまりクリスマスイブとクリスマス当日は俺達に付き合えよ」

「え?」

「だから〜、イブとクリスマスを俺達と過ごしてくれるんならどうにかするって言ってんの〜」

「……」

 

 こいつら、欲望に忠実すぎるでしょ……。

 

 ……龍園の命令に逆らった時のペナルティよりも、一時の欲望を晴らす事の方が優先されるのか。まぁ。高校生の男子なんてこういうもんかな。

 

 いや、私が言えた事じゃないね♪ えへへ♪

 

 だからと言ってそんな条件飲むわけないけど!

 

「……ごめんね。それはできないかな」

「! ほぉ、じゃあ俺らにボコボコにされてもいいの?」

「……いいよ? 多分無理だけど」

「無理? なんで無理なんて言えるんだ?」

 

 は? なんで?

 

 そんな事決まってるでしょう?

 

 私には最強最愛の騎士様がいるからに決まってるわよ!

 

「ふふふ♪ 私には最強の騎士様が付いてるもんっ?」

「はぁ? 騎士様?」

「ちょっw 高校生にもなって騎士様てw」

 

 男子の1人が私の発言に笑う。

 

 でも気にしない。だって本当にそうだもん。

 

「笑ってられるのも今のうちだよ? 私の騎士様が来たら、あなた達なんて瞬殺なんだから!」

「ぷぷぷw へ〜w それは楽しみだなぁw」

「そんなに
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