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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇@
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谷部さんにも回したの。長谷部さんと佐倉さんもツナ君と仲良いから来たいかなって思ったから」

「そっか。……なら、王さんは誰にその話を聞いたんだい?」

「し、Cクラスの山下沙希さんだよ」

『!』

 

 Cクラスの生徒から聞いたという事実に、全員がなんとなく今回の事件を理解をしたようだ。

 

「……はぁ。彼女でしたか」

 

 元Cクラスのひよりは小さくため息を吐いた。

 

 美雨がした話を含めて、堀北が情報を整理して一つの答えを出す。

 

「つまり、その傍聴自体が今季の事件を起こすための罠だった。……いえ、もしかしたらその前から……」

「……うん。私もそうだと思う」

「! 一之瀬さん」

 

 堀北の話に、一之瀬が同調する形で入ってきた。

 

「審議の傍聴の前。つまり私の事を告発する段階から龍園君の罠だったんだよ」

「一之瀬さん……」

「おかしいと思ったんだよね。わざわざマンションのポストに投函してまで大事にしてたからさ。でもきっと、マンションでやるべき理由があったんだね」

「……それは、綱吉君の目に入るように?」

 

 堀北が自分の考えを述べると、一之瀬が無言で頷いた。

 

「だろうね。綱吉君なら人前で私の事を糾弾すれば黙ってないと思ったんだと思う。きっと私を助けるために審議に参加しようとしてくる。そう考えてのパフォーマンスだったんだ」

「……なるほどね。それでまんまと私達は嵌ってしまったと」

「だねぇ。でもどうしようもないよ。問題にされてしまった以上、審議もせずに突っぱねる事は出来ないだろうし」

「……ツナ君は気づいていたのかなぁ?」

 

 桔梗が小首をかしげながら呟いた。

 

「気付いてたんじゃないかな。審議の日程が終業式後になった事を含めて、その日に龍園君が何か仕掛けてくると薄々感づいてた。でも私の事も放っておけないから、最低限の防衛策として皆に自分の電話番号を緊急連絡先に登録させたんだよ」

『……』

 

 一之瀬の考えを聞いて、全員がツナの事を信じていて良かったと感じていた。そして、これからもツナに付いて行こうと各々で決心しているだろう。

 

 そして、話題は別の事に移り変わる。

 

「ねぇ、皆は傍聴に行って捕まった後はどうだったの? Cクラスの奴らに監禁された?」

 

 話題を皆に振ったのは軽井沢だ。

 

 他の人質達がどんな事をされていたのかが気になるのだろう。

 

 軽井沢の質問に最初に答えたのは……美雨だった。

 

「私は学校の屋上に監禁されたよ? で、Cクラスじゃ
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