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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇@
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 2人は即刻気絶してしまいました。

 

「……よし。ひより、今助ける」

「はい、お願いします」

 

 ツナ君は私の手足を縛っているロープを解くと、そのロープで小宮君と近藤君の両腕を適当な場所に縛り付けた。

 

「これでよし。ひより、動けそうか?」

「はい。全然平気です」

「そうか、さすがだな。じゃあ一つ頼んでもいいか?」

「頼み? もちろんです」

「ありがとう。この後、木下を助けに行く。俺が助けた後、木下を病院に連れて行ってやってほしいんだ」

「分かりました」

「じゃあ早速行こう」

「あ、でも私走るの遅いので付いて行けないかも」

「心配ない。俺が抱えていく」

「え? って、わぁ!」

 

 いきなりツナ君にお姫様抱っこされてしまいました。

 

 そして、ツナ君は私を抱えたまま木下さんを助ける為に走り出しました。

 

 〜現在〜

 

「……と、いうわけです」

「信じられない! クラスメイトにも暴行しようとするなんて!」

 

 桔梗がプンプンとひよりに対する龍園の行動に怒りを露わにした。

 

「木下さんも怖かったんじゃない? 何かされなかった?」

「あ、うん。私は……」

 

 次の話し手は木下のようだ。

 

 

 ?? 講堂、木下side ?? 

 

 放課後に堀北さんとランチをした帰り、私達はいきなり男子2人に襲われて両手足を縛られた。

 

 確か、襲ってきたのは石崎君とアルベルト君だったと思う。

 

 私は石崎君に堀北さんとは違う方向に連れて行かれ、やがて講堂の用具倉庫へとたどり着いた。

 

 そこには金田君と時任君がいて、私を2人に引き渡すと石崎君はどこかに行ってしまった。

 

「どうも、木下さん」

「……よぉ」

「か、金田君に時任君。どうして私はここに連れてこられたの?」

 

 私の質問に、時任君は忌々しそうに舌打ちをした。

 

「……ちっ! 龍園の指示だよ」

「え? り、龍園君の?」

「そうです。喜ぶといい。あなたは沢田綱吉を潰すための餌に選ばれたのだからね」

 

 金田君が手を叩きながらにやりと笑う。

 

「え、餌って。どう言う意味?」

「そのままです。あなたは沢田を潰すための餌。つまり……生贄ってところですね」

「!? い、生贄!?」

 

 生贄という言葉に私は心底恐怖を感じた。

 

 体育祭で龍園君に足を怪我させられた時の事が嫌でも脳裏に浮かんでくる。


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