龍園VSツナA
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?? 特別棟屋上、軽井沢side ??
「俺の仲間や自分の仲間達を傷つけた事を……死ぬほど後悔させてやるよ」
「……死ぬほど? いいねぇ、面白い事言うじゃねぇか」
(……ツっ君)
特別棟の屋上で睨み合うツっ君と龍園。
龍園を見るツっ君の表情は、今までに見たことがないものだった。
余程怒っているのだろう。
「……り、龍園さん。さすがにここでやめておきません?」
「あ?」
ここで、石崎が龍園にやめようと提案をしてきた。
ここまでやっておいて、今更何が変わると言うんだろう。
「私もそれがいいと思う。アルベルトが簡単にのされたみたいだし、さすがのアンタでも勝ち目はないよ」
……と、龍園を止めようとする石崎に伊吹も賛同する。
「……」
地面に倒れ伏すアルベルトを見て、龍園は鼻で笑った。
「ふっ、勝ち目のあるなしなんてどうでもいい。俺は今この瞬間を楽しんでるんだからな」
「……楽しむ?」
龍園のその発言に、ツっ君が眉をしかめた。
「そうさ。俺にとっては全てがゲームだ。Aクラスに上がる事も、他クラスのリーダーを潰すのも、今回沢田の仲間を人質に取ったのも。全てはその延長だ。だから今負けようが関係ない。後に俺が勝っていればそれでいい。再戦までの過程すら楽しむのさ」
「……お前にとってはこの学校は遊び場と同じ。そして、暴力行為はその遊びに使う道具だと言いたいのか」
「その通り。理解が早くて助かるぜ」
「……」
どんどんツっ君の表情は険しくなるが、龍園は逆に上機嫌になっていく。
「だから嬉しいぜ、沢田ぁ。敵が簡単に潰れちゃ面白くねぇからな」
「……」
「暴力はこの世で最も強い力だ。この世における真の実力者は、振り切れた暴力を躊躇いなく振るえる奴の事を言うんだよ。故に俺は暴力でここまでのし上がってきた」
「……自分が実力者だとでも言いたげだな」
「事実だからな。この楽しいイベントも、暴力を使って攻略させてもらうぜ? ……石崎」
「! は、はい!」
急に龍園に呼びかけられ、慌てて返事をする石崎。
その体は震えていて、この後何を命令されるのかを理解しているようだ。
「お前が沢田を潰せ」
「……で、でも!」
「いいからやれ。もしかしたらボコボコにされるかもと思ってるんだろうが、断っても相手が変わるだけで未来は変わらないぞ」
龍園の鋭い目つきと、恐
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