龍園VSツナ@
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」
「! なんだ?」
「お前は今から、池と須藤と平田を呼びに行ってくれないか」
「え? 池と須藤と平田を?」
「ああ。そして、池にはここ。須藤にはここ、平田にはここに向かうように伝えてほしい」
学生証端末に表示された位置情報を3ヶ所見せながら、啓誠にそう頼んだ。
「……わかった。任せてくれ!」
「頼んだぞ。呼び終わったら、啓誠自身はバスケ部用体育倉庫に向かってもらいたい」
「ああ。じゃあ行ってくる!」
俺の頼みを引き受けて、啓誠はカラオケなどの娯楽施設のある方向へ走り始めた。
次に、明人に声をかける。
「明人。お前はBクラスの神崎を探して、ここに行くように伝えて欲しい」
「おう。まかせてくれ」
「頼む。あいつは基本的に家にいるらしいから、マンションの可能性が高いな」
「わかった、行ってみるぜ」
啓誠と同じように位置情報を見せながら頼んだ。
「その後は、明人自身は水泳部用プールに向かって欲しい」
「了解だ!」
そう言うと、明人はマンションに向かって走りだした。
最後に清隆だ。
「……」
清隆は無言で俺の指示を待ってくれている。
「……清隆。茶柱先生と堀北元生徒会長を連れて、特別棟の近くに向かってくれ」
「茶柱先生と元生徒会長? ……わかった」
「清隆、この2人を呼ぶ意味は……」
「分かってる、もしもの時の証人だろ?」
「……さすがだな。その通りだ」
俺の考えが読めるかのように、清隆は俺の言いたい事を理解してくれる。
(さすがは、俺の相棒だな)
「……で、向かった後はどうすればいい」
「そうだな、5分でいい。5分だけ待ってくれ。もしもそれまでに俺が来なかったら、すまないが清隆が助けに向かってほしい」
「わかった。問題ない。……待つのは5分でいいんだな?」
「ああ。その頃には俺が特別棟にたどり着く計算だ」
「了解だ」
清隆が頷いたのを見て、俺は拳を清隆に向けて突き出した。
「よし。じゃあ行動開始だ。全員助けるぞ、相棒」
「ああ、サポートは任せてくれ……相棒」
そう言いながら清隆も拳を突き出した。
俺達の拳がゴンっ、といい音を鳴らしてぶつかり合った。
そして、俺達は捕らえられた10名を救うべく行動を開始したのだった。
?? 特別棟屋上、軽井沢side ??
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