龍園VSツナ@
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「で、でもよ! これはもうほぼ誘拐だろ? 俺達じゃ手に負えないぜ」
「……俺が全員助ける」
『!』
「そう言うと思った」
俺の宣言に明人君と啓誠君が驚いているのに対し、清隆君は分かってたと言いたげに平然としている。
「緊急連絡と共に位置情報が送られてきているから、これを頼りに全員を救い出す」
「……わかった」
??ピロン。
『!』
その時、俺の学生証端末に1通のメールが届いた。
「誰からだ……!」
「? どうした?」
「……」
「綱吉?」
メールの内容を見た俺は思わず固まってしまう。
そんな俺を心配して清隆君達が声をかけてくれるが、俺は湧き上がる怒りでどうにかなりそうだった。
??グググ……。
「! どうした綱吉、落ち着けよ!」
握り潰すんじゃないかと思う程に強く端末を握りしめていると、慌てて明人君が俺から端末を奪い取った。
『! ……』
そして、3人もメールの中身を見たのであろう。俺と同じように固まってしまった。
……メールは龍園君からだった。どうやら写真が10枚添付されている。
本文には短く、『今からこいつらを潰す』とだけ書かれてあった。
だが、問題なのは添付された写真だ。その写真には1枚に1人ずつ女の子が写っており、全員が両手を縛られて地面に転がされていたのだ。
「……綱吉、どうする?」
啓誠君と明人君が口を開けずにいる中、清隆君は俺に意見を求めてくれた。
流石は相棒。いつでも冷静でいてくれるのはありがたい。
「……」
俺は学生証端末を返してもらい、全員の位置情報と送られてきた写真を再度確認する、
全員の位置情報を並べてみると、特別棟を中心に円を描くように配置されているようだ。
……おそらく龍園は特別棟だな。
全員がバラバラの位置情報という事は、10人をバラバラの場所に監禁しているのか。
そして全員の写真を撮っている以上、一人一人にCクラスの誰かが見張りとして付いているはずだ。
(全員を最速で助ける為にはどうすればいい……)
頭の中で1番早く全員を助けられる方法を考え出し、やがて答えが出る。
……だが、その為には清隆達の協力が必要だな。
俺は清隆達に皆を助ける為の協力を申し出る事にした。
「……啓誠
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