害獣侵入
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
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害獣侵入
これ以上はワガママを言っていられない。
ウッソはそう思っていた。
それは一種の強迫観念で、半身シャクティを失っているウッソの心は追い詰められて、正常な思考が霞んでいる。
冷静になって考えられれば、シャクティはザンスカールの姫なのだし、リガ・ミリティアにしても身柄の奪還は重要事項だから、カミオン隊は動いてくれるはずだ。
しかし、シャクティを助けたいという強すぎる一途さが、ウッソの考えるより早く体が動く≠ニいう性分に火をつけた。
(ヤザンさんも、オリファーさんだって…シュラク隊のお姉さん達も、みんなみんな大怪我をしている。なのに、ヤザンさんは、大火傷を負ってるのに僕の無茶なお願いを聞いてくれて…)
怪我を押して出撃してくれて、無い時間を捻出してくれて、カテジナ・ルースさえ巻き込んで強行したシャクティ救出作戦は、見事に敵に見抜かれていた。
(それでも、僕がもっと…シャクティみたいに、もっと強く感じ取れれば見抜けたはずなんだ!僕が中途半端なニュータイプだから、だから、あんな撒き餌に引っかかっちゃって!)
少年がの歯がぎしりと鳴る。
これ以上ヤザンに負担を掛けず、シャクティを見事に救出してみせる。
だからごめんなさい。そう心で仲間達に謝罪をし、ウッソは整備班の人気が少なくなる頃合いを見計らってコアファイターまで隠密かつ迅速に突き進む。
途中、小脇に抱えるハロを遊泳させて「ハロハロ!コッチ コッチ コーイ!」などと騒がせつつ囮とし、ウッソは目当てのコアファイターまでたどり着く。
そしてキャノピーを開き飛び乗ろうとして、
「あっ!?」
キャノピーの内側でどっしり座る人物を見て固まる。
「ヤ、ヤザンさん」
「よぉウッソ。月夜の散歩か?」
厳しい顔が、とても凶悪に釣り上がり笑うと、ウッソ少年の頬を冷や汗が伝った。
「そ、その…あ、あは、あははは、そ、そうですね。ちょっと…散歩に」
「ほォ?リガ・ミリティアの最高軍事機密…ミノフスキードライブ搭載のV2コアファイターで、ザンスカールの首都まで一人で散歩に行くわけじゃないよな?」
「ぅ!?」
ズバリと図
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