暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し
[6/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ウルの言い争いなど、ステラの耳には入ってこなかった。
私は今、スティングが庇ってくれなかったら死んでいたのだ。その事実のみが私の頭の中を埋め尽くしていた。
忘れていた...ここは戦場だ。恐怖が私を埋め尽くしていく。
「いやぁぁぁーー!!」
もう何も考えられない。今はただ、目の前の恐怖から逃げるしかなかった。
急に離脱してくステラの後を追いながら、アウルは笑みを浮かべながら答える。
『な?結果オーライだろ?』
『逃がすもんかぁ!?』
シンの怒りのこもった叫びが通信機から響いた。
シンに続き、俺とルナマリアも急いで後を追いかける。
「それにしてもさっきのガイアは何だったんだ?急に棒立ちになりやがって...」
『ゼラ、とりあえず考えるのは後にしましょ?それより今はこいつらをなんとかしないと...アーモリー・ワンから離脱されたらおしまいよ!』
ルナマリアの言う通りだが、こいつらは不可解な点が多すぎる...
すると目の前を飛行していたカオスが、背部の筒のような形をしたパーツを2つ切り離した。そのタイミングで、まるで示し合わせたようにアビスが俺たちに一斉射撃を行う。
俺たちは急いで散開しビームを避けるが、先程のカオスから切り離されたカオスのパーツ、機動兵装用ポッドが俺達の背後に回り込んでおり、それらは自由自在に動きながらビームを放ってきた。
『なんて奴らだ!奪った機体でこうまで...!』
「シンに同感だな。まさかドラグーンシステムまで使いこなすなんてな」
カオスのポッドは前大戦時に開発されたドラグーンシステムを採用している。機体本体から分離して個別に攻撃できるシステムだが、高い空間認識能力がパイロットに求められる代物であり、ザフト軍でも一部のエースパイロットにしか扱えない。とてもじゃないがナチュラルには扱えるとは思えなかった。
しかも、今の一連の攻撃は牽制だったらしい。こちらとの距離がさらに開いてしまった。
『っく!流石にまずいわね...』
既にガイアは背部ビーム砲とライフルでの射撃を外壁に向け行っている。シンのインパルスがビームブーメランをガイアに向かって放つが、アビスにより迎撃されてしまい、アビスの放ったビームの光の中にブーメランは消えてしまった。さらにはブーメランを投げた隙にビームサーベルを構えたカオスに切りかかられ、シンのインパルスはエクスかリバーも失ってしまった。
「シン!」
ゼラはカオスに向けビームライフルを撃ち込みながら、ビームサーベルで切りかかり、ルナマリアはアビスへビームライフルで牽制する。
『ミネルバ!フォースシルエットを!』
『フォースシルエット、射出スタンバイ』
シンがミネルバへフォース
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ