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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し
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事だが、既にザクは撤退したらしい。今はインパルスが孤軍奮闘していた。
「シン!」
前方のカオス、ガイアへ背部のミサイルポッドーファイアビーからミサイルを放ち、牽制する。
『ゼラ!こっちは任せろって言ったろ!何でこっちに!?』
アカデミーの頃から相変わらずの癇癪持ちだ。まぁ慣れたものだが。
「アビスを抑えきれなかった。なかなか手強くてな」
『どうしたゼラ?大丈夫?新型のアビスが相手だから仕方ないか。俺は2機相手にしてたけどな』
モニターにシンの顔が映る。ニヤニヤしているシンの顔が。相変わらずムカつくやつだ。
「あぁ大丈夫だ、心配してくれてありがとうシン。しかし流石だな、ザクの援護があったとはいえあの新型のカオス、ガイアを押さえ込むなんてな」
『っな!あいつの援護なんて無くなってやれてたさ!』
モニターのシンの顔がみるみるうちに赤くなる。ざまぁみろ。
「そうか、なら俺はここで見てっから。任せても大丈夫だよな?」
『えぇ!?』
「何だシン?自信無いのか?」
『ち、違う!やってやるさ!見てろよゼラ!!』
そう言ってシンはガイアに突っ込んで行こうとする。
口ではああ言ったものの、シンのカバーをする為、こちらもライフルを構える。
『はいはい、シンは落ち着いて。ゼラも煽らないの』
モニターに新たに赤髪のショートヘアをした活発そうな少女、ルナマリア・ホークが映り、俺たちにそう言った。
後方を見ると彼女の搭乗する赤いザクウォーリアが飛来してくるのが見える。
『二人とも言い争ってる場合?これ以上被害が出る前に、私達がやらないと...でしょ?』
そう言いながらインパルス、リバティの側にザクウォーリアが降り立つ。ようやく来てくれた。シンとルナマリアとならやれるはずだ。
「遅かったじゃないか。寝坊でもしたか?」
『悪かったわね。女の子は準備に時間が掛かるものなの』
「女...の子?」
『...シン?』
ルナマリアがシンに睨みを利かせる。シンは一生ルナマリアには頭が上がらないだろう。
『あっ、ごめんルナ!べ、別にそーゆーのじゃ!』
「夫婦喧嘩はそのくらいにしてくれ...」
シンがさっきから何か言いたそうだが、無視をする。
あのバカに構っていたらキリがない。
『はぁーそうね。シン!ゼラ!あいつらボコボコにしちゃいなさい!私が援護するわ!』
「あぁ、背中は任せる。シン、ルナマリア」
『りょーかい!』
俺とルナマリアがビームライフルを構え直し、シンも顔つきが変わり、対艦刀ーエクスかリバーを構える。
「さぁこれで3対3だ。反撃開始だ!」
「このっ!」
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