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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し
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ビームアックスを失った今、ビームサーベルしかない状態では相手のランスにリーチで劣る為不利である。

「時間稼ぎをし、パワー切れを狙うしかないか...」

艦長に言われるまでもなく、アビスの撃ってくるビームに当たれば自分は死ぬのだ。ゼラは自分に言い聞かせる様に呟き、操縦桿を握り締めた。







『っち!これじゃ埒が明かない』

アウルがコックピット内で顔をしかめる。
先程の一撃で仕留めるつもりだったがギリギリのところで回避されてしまった。

相手との膠着状態が続くなか、まるでアーモリー・ワン全体が揺れている様な振動が地面から伝わってくる。
それはアウル達にとってタイムリミットを意味していた。

「スティング、さっきの...」

『わかってる!お迎えの時間だろ!?』

スティングもさっきの振動に気付いてたのだろう。アウルが言い終わる前に苛立ちながら答えた。

「遅れてる。バス行っちゃうぜ?」

『分かってると言ったろうが!!』

スティングも余裕が無いのだろう。通信機越しからでも焦っているのが分かる。

『ともかく撤退する!アウル。こっちに合流できるか!?』

「りょーかいっと!それまでやられんなよ?」

一斉射撃を行い、アウルは機体を反転させスティング達の元へと向かった。








「させるか!」

あまりの唐突な離脱にゼラは一瞬反応が遅れた。
さっきの振動が何かの合図だったのだろうか?ゼラは敵の行動を考えながらも追い付く為ブースターを全開にし追撃を行う。

「ミネルバ!ブラストウィザードを要請する!」

現在のリバティの装備である近接格闘戦向けのスラッシュウィザードでは追い付けない。機動性の高いブラストウィザードをミネルバへ要請した。

『ブラストウィザード射出スタンバイ!』

通信機からメイリンの発進シークエンスの声が聞こえてきた。既にこちらの新型機は全て出撃しているのだ。機密も何も、既にあったもんじゃないのだろう。

『オールシステムズゴー。中央カタパルトオンライン』

撃ち続けていた背部のビームガトリングが空転を起こした為パージする。

『ゼラ!聞こえる?ブラストウィザードの射出完了。誘導ビーコンはこっちで合わせるから、相対速度を合わせて換装を!』

「あぁ、ありがとうメイリン」

リバティの上空に戦闘機が現れる。リバティと同じ速度で飛行していたそれは機体後部のパーツを切り離した。
落下してきたパーツはそのままリバティの機体背面へマウントされた。

「換装完了。さぁ借りを返すぞ!」

レーダーを確認するとアビスは撤退したのではなく、カオス、ガイアと合流したようだ。
インパルスとザクが交戦していたとの
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