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ってもふらふらっと上がるだけ。「打つ瞬間から予測して動かなきゃーダメ!」
終わって、私 その場にへたり込んでしまったら
「今度は、山葵から打ち込んできなさい ラリーになってもいいからね」と・・・。なんでぇー 私だけ くそぉー と、私は立ち上がって、向かって行ったのだけど、簡単に厳しい球が返ってくるのだった。ラリーが続かない。後ろに下がると前に落とされて、前 に出るとバカにしたように後ろに・・・最後は前に出た時、顔面に直撃で受けてしまって。やっと、終わった時は、多分、私の顔は・・・。
「山葵 明日も同じメニューね」と、彼女は他の人とラリーを続けていた。それに加えて、新入部員はボール集めをしなさいと、容赦ない言葉が飛んできていた。
制服を持って、シャワーを終えた後、新入生の二人が寄って来て
「天神中の山城さんでしょ? 私 いつも 試合見ていました 最後の試合惜しかったですよねぇー」
「・・・そう? ウチ あん時のこと 忘れたいの」
「そーですか 惜しかったですもんね でも 初日なのに あの先輩 ひどいですよね 厳しすぎるワ コーチだって隣のコートに居るのに知らんぷりで・・」
「あっ 左目の上あたり 赤くなっているわよ 冷やしたほうが・・イジメみたい」と、二人は慰めるように言ってくれていたが、私は、 あの人、きっと私が憎いんだわ・・・あの時のことだって、きっと裏では・・・入学式の時は、親しそうな顔で近づいてきたくせに・・と思っていた。
家に帰ると、お母さんが大騒ぎで冷やしてくれていた。
「ねぇ 病院行かないで大丈夫?」
「平気 おでこあたりだし 冷やしておけば・・」負けるもんかと、悔し涙と一緒に・・・
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