第百三話 夏休みの宿題その十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そうなるのよ」
「よく言われるわね」
「人相って大事よ」
「それお母さんもお父さんも言うけれど」
「生き方が出てだからね」
「それね、本当にヤクザ屋さんとかそうだしね」
「国会議員でもおかしな人は人相悪いでしょ」
母は真面目な顔で話した。
「野党でね」
「そうそう」
咲も言われて頷いた。
「昔漫画で嘘吐いたら顔曲がるって言われてたけど」
「そんなこと言ってる漫画あったのね」
「少女漫画になるかしら、勉強大嫌いでスポーツ万能の女の子が主人公の漫画で」
「ひょっとして眼鏡かけてる勉強の出来るお姉さんと厳しいお母さん出る漫画かしら」
「お母さんも眼鏡かけててお父さんが優しい」
「その漫画ずっとやってたからお母さんも知ってるわよ」
こう娘に返した。
「確かにそう言ってたわね、その漫画で」
「嘘吐いたら顔曲がるって」
「その通りにね」
「変な政治家さんはなのね」
「嘘ばかり、悪いことばかり言ってて」
「考えてるから言ってて」
「それでよ」
その為にというのだ。
「お顔がね」
「曲がって」
「人相が悪くなっていくのよ」
「そうなのね」
「だから人相もよく見る」
「本当にそうね」
「そのことも大事よ、人相もね」
これもというのだ。
「お顔に入るから」
「そういえば太宰も芥川も人相悪くないわ」
「写真ではそうよね」
「元々のお顔立ちがよくて」
二人共というのだ。
「それでね」
「人相も悪くないわね」
「ええ、そういえば小説家じゃないけれどヒトラーやスターリンって怖いのよね」
この独裁者達はというのだ。
「人相がね」
「ああした人達は普通に粛清とか謀略とかの中で生きてるからよ」
「そうした人相なのね」
「眼光も鋭くなるから」
「ああ、ヒトラーって眼光鋭いわね」
咲はヒトラーの写真からこのことを話した。
「スターリンは修正入れてるらしいけれど」
「それでも怖いわね」
「何かね」
実はスターリンの顔はヒトラーと同じく眼光は鋭くかつ顔には幼い頃の天然痘で出来たあばたもありかなり怖かったらしい。
「東条英機は怖くないのに」
「あの人は実はお金にも女の人にも清潔だったから」
「みたいね」
「冷酷でも残酷でもね」
「なかったのよね」
「忠誠心高かったし」
昭和天皇そして日本という国家に対してだ。
「色々言われていても」
「悪い人じゃなかったから」
「人相もね」
「悪くないのね」
「家族や部下、女性を大事にしてたのよ」
「セクハラもしなかったのよね」
「絶対にね、そうした人だから」
それ故にというのだ。
「ヒトラーやスターリンと違うわ」
「そういうことね」
「独裁者って言われても」
「東条英機は悪人じゃなくて」
「人相にも
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ