第四幕その七
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「全く以てな」
「そうだよね」
カエルマンも飲みながら笑顔で応えます。
「こんな楽しみもね」
「オズの国に日系人の人が増えてのう」
「オズの国に日本文化が入って」
「そうしてじゃ」
「こうしたものも食べられる様になったよ」
「そうじゃな」
「オズの国は何かね」
カエルマンはおちょこを片手に言います。
「物凄くカラフルになったね」
「昔もカラフルであったが」
「今はね」
「さらに遥かになったのう」
その昔よりもというのです。
「色々なものが出来たしじゃ」
「入ってきてね」
「定着しておるわ」
「この街だってそうだしね」
「こうしたものを食べて」
関東煮をというのです。
「そしてじゃ」
「日本酒も飲んでね」
「お笑いも縦縞のチームの野球も楽しんでな」
そうもしてというのです。
「浄瑠璃も歌舞伎もじゃ」
「楽しめるね」
「そうなった、あとわしは中華街も好きじゃ」
「ああ、わかるよ」
魔法使いはリンキティンク王の今の言葉にはんぺんを食べつつ頷きました。
「リンキティンク王ならね」
「わかるのう」
「うん、中華街が好きだってね」
そのことがというのです。
「察するよ」
「そうであろう、あの派手で賑やかな感じがな」
「好きだね」
「わしに合っていてな」
それでというのです。
「実にじゃ」
「楽しめるね」
「そうじゃ、わしの国にもあるしな」
リンキティンク王のお国にもというのです。
「この前斉天大聖さん達とじゃ」
「遊んだのかな」
「歌って踊ってな」
その様にしてというのです。
「そうしたぞ」
「それは何よりだね」
「うむ、兎角な」
「オズの国も色々な人が増えてね」
「来てくれてのう」
「そうなってな」
「色々な文化も定着して」
「僕は人間に戻った時よりもさらに楽しい国になりました」
王子も言います。
「本当に」
「全くじゃな」
「はい、いいことですよ」
王子は串に刺した筋肉を食べつつリンキティンク王に応えます。
「お陰でこうしてです」
「美味いものがさらに楽しめるしのう」
「そうなりましたから」
「まことによくなったわ」
「全くですね」
「それにじゃ」
リンキティンク王はきんちゃくを食べて言いました。
「死の砂漠もじゃ」
「オズの国を囲んでいた」
「あの砂漠もな」
あらゆる生きものが入ると消え去ってしまうその砂漠がというのです、この砂漠がオズの国を守ってもいるのです。
「オズの国がある大陸の海岸に移ってな」
「僕達の国も完全にオズの国に入りました」
「北の国々もな」
オズの国のというのです。
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