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第二十二話 姉妹その六

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「わい等も」
「その様に。ではこれから」
「あいつのとこ行ってきます」
「宜しくお願いします」
「天の龍全員で」
「美味しいものでも食べてきて下さい」
「そうでっか、実はええたこ焼き屋見付けたんで」
 空汰は笑って応えた。
「そっちに皆で行きます」
「その様にして下さい」
「ほな」
 丁と天の龍達はこうした話をした、そして。
 丁はこの夜眼鏡をかけ奇麗な目をした長い黒髪を持つ大人の女の夢に現れた、そのうえで彼女に言った。
「真神時鼓殿」
「はい、時が来たのですね」
「そうなりました」
 こう時鼓に告げた。
「ですから」
「これからですね」
「神威の前にです」
「表れて」
「先にもう会われていますね」
「天の龍の人達と」
 時鼓も答えた。
「そうさせて頂きました」
「ではです」
「時が来ましたね」
「貴女にはお辛いですが」
「いえ」
 微笑んでだ、時鼓は答えた。
「私はいえ私も姉さんも」
「司狼斗織、彼女もですね」
「その為に生きてきたので」
 それ故にというのだ。
「ですから」
「貴女もですか」
「そうさせて頂きます」
「覚悟は決めていますか」
「はい」
 まさにという返事だった。
「ですから」
「わかりました、ではお願いします」
「それでなのですが」
 ここでだ、時鼓はこうも言った。
「紗鵺さんのことですが」
「あちらですね」
「はい、ああなるしかですね」
「それは同じでした」 
 丁は目を閉じて答えた。
「貴女のお姉さんと」
「やはりそうですか」
「はい、貴女達の様に影贄ではなかったですが」 
 それでもというのだ。
「しかしです」
「そうした運命であったので」
「ですから、ただ」
「ただといいますと」
「このことは彼女の娘さんはです」
「小鳥さんはですか」
「はい、あまりものことだったので」
「だからですか」
「記憶を封印しています」
「そうですか」
「ですが時が来れば」
 そうなればというのだ。
「その封印もです」
「解かれて」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「知ることになります」
「やはりそうですか」
「ですから」
 それ故にというのだ。
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