第二十二話 姉妹その二
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「では」
「はい、お車で」
「帰らせてもらうよ」
「それでは私も」
「今日もだね」
「帰らせて頂きます」
「定時にはじめ定時に終わる」
「その間にです」
限られた時間の中でというのだ。
「全てのお仕事をです」
「済ませるね」
「そうすることがです」
まさにというのだ。
「私のスタイルです」
「仕事のだね」
「ですから」
「アフターファイブは」
「自由にです」
その様にというのだ。
「過ごさせて頂きます」
「そうか、それでは」
「また明日」
「宜しくな」
知事は笑顔でだった。
庚と別れた、そして。
自宅に帰ったが庚は彼女だけが知っている都庁の裏口からその地下に入った。そしてそこでやって来た面々と話した。
「今日は遊人はまだね」
「まだ五時五分よ」
颯姫が応えた。
「それじゃあ」
「ああ、まだ早いわね」
「同じ公務員でも」
「移動時間があるから」
「普段は電車を使っているから」
遊人はというのだ。
「だから」
「あと少し先ね」
「来るのは」
「わかったわ、ではね」
「今は三人ね」
「それでお話をしましょう」
「それで今日は何のことをお話するのでしょうか」
??は庚に尋ねた。
「一体」
「ええ、剣のことよ」
「剣といいますと」
「貴方が持って来てくれたあれのね」
桃生神社からのというのだ。
「もう一振りのよ」
「そちらのお話ですか」
「その剣の持ち主が動く時だから」
「その時が来たのですか」
「その一振りが天の龍の神威のものとなるわ」
「そうなりますか」
「そのことをね」
まさにというのだ。
「今日はね」
「お話してくれますか」
「その為に集まってくもらったのよ」
「そうでしたか」
「私達は何もする必要はないわ」
庚はテーブルに着いて紅茶を飲んでいる二人に話した。
「ただね」
「見ているだけね」
颯姫が応えた。
「それだけね」
「いえ、どうなったかを聞く」
「それだけなの」
「そうよ、私達は本当にね」
まさにというのだ。
「何かすることはね」
「なくて」
「どうなったかを聞くだけよ、そして」
庚はさらに話した。
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