第一章
[2]次話
愛妻弁当の真実
岐阜正章は毎日会社に妻が作った弁当を持って来ている、そうして昼はその弁当を食べているが周りはその彼に言っていた。
「奥さんが毎日作ってくれるなんてな」
「羨ましいな」
「お熱いことで」
「やっぱりいい奥さんいるといいな」
「ああ、けれどな」
それでもとだ、彼は同僚達に話した。黒いショートヘアで面長で大きなはっきりとした目で唇は小さい。背は一七一程で痩せている。
「まあ色々とあるんだよ」
「色々?」
「色々っていうと」
「どうしたんだ?」
「何かあるのかよ」
「いや、お弁当作った方がな」
彼は同僚達に話した。
「当然安くつくだろ」
「ああ、外食するよりな」
「絶対にな」
「安くつくよな」
「どうしても」
「そうだよな」
同僚達もそれはと頷いた。
「食費も馬鹿にならないしな」
「家計考えたら毎日外食って辛いな」
「家計圧迫するよな」
「そうなるな」
「それで奥さんも毎日作ってるんだよ」
岐阜はその弁当を前に同僚達に話した。
「食費、家計の為にな」
「それ大きいか」
「やっぱりな」
「それがあるか」
「それでな」
岐阜はさらに話した。
「栄養のこともな」
「外食って栄養偏るしな」
「自分の好きなものばかり食べがちで」
「塩分だって多かったりするし」
「どうしてもそうなるからな」
「そのこともあってな」
それでというのだ。
「尚更な」
「お弁当か」
「奥さん作ってくれてるんだな」
「そうなんだな」
「ああ、その二つが大きいんだよ」
真面目な顔で話した。
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